三里塚で一斉行動 NAAの用地買収と対決
週刊『前進』04頁(3154号04面02)(2020/08/03)
三里塚で一斉行動
NAAの用地買収と対決
7月19日、三里塚芝山連合空港反対同盟と支援連は85回目の空港周辺情宣一斉行動に立ち上がった。成田市天神峰の市東孝雄さん宅で、朝の打ち合わせを行った。(写真)
市東さんが、「B滑走路再開でまたうるさくなるが完全には元に戻らない。NAA(成田空港会社)の危機は2〜3年でどうにかなるものではない」と述べ、一日の奮闘を促した。
今回用意された「反対同盟ニュース」第80号は、7・12天神峰樫(かし)の木まつりの大成功を報じ、9・2請求異議控訴審(東京高裁)の傍聴と9・27三里塚全国集会(成田市赤坂公園)への結集を呼びかけている。東峰の萩原富夫さんは、「追い詰められているのはNAAだ。反転攻勢へ」と訴え、一同はニュースを手に担当地域へ。季節遅れのウグイスの鳴き声がB滑走路閉鎖後の農村に響く。スイカなどの畑仕事に励む農家が多い。
しかしNAAはコロナ情勢下でも「自粛」せず、空港拡張への用地買収工作、移転強要を進めていることが浮き彫りになった。
「空港機能強化策は白紙撤回しかない」という怒りの声が、数多くの住民から聞かれた。いくら測量や家屋の査定が行われようが、断固反対を貫けば、イージスアショアが撤回されたように機能強化策を粉砕できる。また安倍政権に対し、「Go To キャンペーンなどやめて、医療労働者を支援すべき」「コロナ状況下で第3滑走路どころじゃない」との批判の声が聞かれ、対話が弾んだ。
夕刻に再集合して一日の活動を集約し、反対同盟の訴えが住民に確実に浸透していることを確認した。