学費を下げろ!学籍を返せ! 7・4-5 全学連が京都・渋谷デモ

週刊『前進』02頁(3147号01面02)(2020/07/09)


学費を下げろ!学籍を返せ!
 7・4-5 全学連が京都・渋谷デモ

(写真 三条河原での集会の後、「金がなくても学ばせろ!」と訴えて繁華街の河原町通りをサウンドデモ【7月4日 京都】)

(写真 学費の無償化を訴えて渋谷の街を意気高くデモで進む【7月5日 東京】)

(写真 JR渋谷駅ハチ公前で街頭宣伝。若者たちの注目を浴びながら、参加者が次々にマイクで訴えた【7月5日 東京】)


 全学連は7月4、5日、「学費を減らせ!学籍を返せ!7・4―5全国学生一斉行動」を行った。京都では4日に京都大学・広島大学の仲間たちを中心とするデモに、東京では5日に首都圏・沖縄・東北大の仲間たちを中心とする渋谷デモに立ち上がりました。新型コロナ感染症の再びの拡大情勢を受け、デモ前にマスクの配布態勢などもつくりながら元気よくやりぬきました!
 4日の京都では、三条河原で集会を開き、河原町通りをデモしました。この間の京大学生運動の中で築かれたさまざまなつながりを生かして、軽トラックの上から音楽を流しながらデモを行うなど、新たな挑戦もしながら大きな注目を集めました。(詳細次号)
 5日の渋谷デモは、直前にJR渋谷駅ハチ公前で街頭宣伝とスタンディングアピールも行い、多くの若者の注目を集めました。マイクを持った学生が「アメリカのBlack Lives Matter運動や、香港の闘いと、日本の自分たちだって無関係じゃない。我々ももっと怒ろう。みんなで渋谷をデモしよう!」と呼びかけました。ツイッターや前進チャンネルなどでこの日の行動を知った学生が合流し、ボードを持って街宣に加わりました。
 その後、代々木公園ケヤキ並木へ移動し、午後2時15分にデモに出発。「学費を減らせ!そもそも高い!」「奨学金も借金なんだ!」「支援金での差別をやめろ!」「コロナで失業、コロナで退学。政府の責任どこいった!」とシュプレヒコールを響かせました。沿道を歩く若者たちがデモの写真をとり、ビラを受け取っていきました。
 新自由主義の進展とともに、学費は実質で国立大学で約10倍、私立で約3倍に膨れ上がってきました。より即戦力となる労働力を求める資本の要請によって、「大卒」資格の取得が労働者にますます求められ、大学に行くための社会的圧力が増大しました。他方で、資本が労働者への教育費を減少させるのと裏腹に、学費は激増。ついには2000年代から、学生と家庭の貧困につけ込んだ有利子奨学金が爆増し、多くの学生が借金漬けにされるおぞましい状況が大学の「日常」となりました。
 コロナ危機は、もともとつくりだされていた「危機」にさらに危機を付け加え、大学の商業化が生み出した矛盾を暴露しました。今や学生の行動はネット上での署名運動に収まらず、キャンパスでの具体的な運動へ移り始めています。
 全学連はこの流れをさらに促進し、大学改革=大学の商業化と、それを通じて大学を買収し、国と支配階級に学問を奉仕させようとする策動に対する反撃の道を切り開く決意です。改憲・戦争国家化攻撃の大学バージョンを打ち砕いていきます。みなさん、共に闘っていきましょう!
(全学連・S)

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