7・16新やぐら裁判闘争へ 千葉地裁の結審強行許すな
7・16新やぐら裁判闘争へ
千葉地裁の結審強行許すな
三里塚裁判は、風雲急を告げる緊迫した決戦情勢を迎えている。
7月16日に期日指定された新やぐら裁判について、三里塚芝山連合空港反対同盟顧問弁護団は、期日の変更・取り消しを求めているが、千葉地裁民事第2部は「予定通り」の開廷・結審を強行しようとしている。労農学人民の総決起で7月16日、千葉地裁を包囲し「開廷・結審の強行を許すな」の声を上げよう。
B滑走路閉鎖で状況は一変した
新やぐら裁判は、反対同盟・市東孝雄さんの天神峰農地に建つやぐら、看板など四つの物件について、成田空港会社(NAA)が「収去と土地の明け渡し」を求めて提訴したものだ。だが新型コロナ危機のもとで、状況は一変した。
弁護団は6月26日に「期日変更申立書」を提出し、その中で次の4点を主張している。
①新型コロナ感染症は終息の兆しを見せていない。今開廷すれば、全国から多数の傍聴希望者が来ることで、新たな感染者を生み出す恐れが十分考えられる。無謀な開廷をやめよ!
②別の事件で千葉地裁民事第3部は「感染防止」を理由に、「当事者席10席、傍聴席27席」に大幅削減することを提案してきた。裁判を受ける権利、公開裁判を傍聴する権利を侵害する違憲違法の措置だ。弁護団は「絶対反対」を申し入れて民事第3部は期日を延期した。「感染」を口実に代理人席、傍聴席を制限しようとは本末転倒だ。
③NAAはこれまで「成田B滑走路機能の強化拡大を図るために」、やぐらや看板がじゃまだから取り除け、土地を明け渡せと主張してきた。しかし、新型コロナでB滑走路閉鎖という開港以来初の事態が生じ、再開のめどすら立っていない。転用目的が消滅したことで、われわれは主張と立証を大幅に追加する。
④これまで担当していた内田博久裁判長は東京高裁に異動になった。ところがその内田が「職務代行裁判官」としてこの日にやってきて、強引に結審をしようとしている。そんなことは認められない。
もはや口頭弁論終結の局面ではなくなり、専門家からの証言も必要だ。これらの準備には数カ月を要する。7月16日の期日を取り消し、今秋まで延期せよ。
農地強奪の根拠は完全に消失!
このコロナ情勢でも、顧問弁護団は市東さんの農地を守る裁判闘争に休みなく奮闘し、裁判所との白熱の攻防に身を置いてきた。最大の焦点である請求異議控訴審は、東京高裁第4民事部で9月2日と決まった。この請求異議裁判と一体で新やぐら裁判は、市東さんの農地を守るために決定的位置を持つ。
B滑走路閉鎖に至った成田空港の危機は一過性のものではなく、航空需要が回復する見込みはまったくない。NAAは市東さんの農地を奪う一切の根拠を失った。ましてや第3滑走路建設など根本からついえ去ったに等しい。
だが、NAAはなお強制執行を狙い、空港機能強化策を「従来どおり進める」と言い張る。裁判所がその手先となって、このコロナ情勢のもとで結審を急ぐことなど断じて許さない。
54年の闘いを続けてきた三里塚闘争は、今「空港廃港」の展望をつかんでいる。「農地死守」の闘争原則の正しさが証明された。
7・12天神峰樫の木まつりに続き、千葉地裁を重包囲する7・16新やぐら裁判闘争に立ち上がろう。
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◎7・16新やぐら裁判闘争
7月16日(木)午後1時30分開廷予定 千葉地裁
※結集方針などは事前に反対同盟ブログなどで確認してください。
第3回天神峰樫の木まつり
7月12日(日)午後0時30分
市東さんの南台農地集合 1時デモ出発
1時30分~交流会※飲食はありません
主催/三里塚芝山連合空港反対同盟