6・20世界難民デー東京入管包囲デモへ 外国人を殺すな!命を守れ

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週刊『前進』04頁(3140号04面01)(2020/06/15)


6・20世界難民デー東京入管包囲デモへ
 外国人を殺すな!命を守れ

(写真   昨年の6・20世界難民デーデモ。東京五輪への治安管理強化で長期収容が深刻化していた)


 「世界難民デー」の6月20日、東京入管包囲デモが「外登法・入管法と民族差別を撃つ全国実行委員会」から呼びかけられている。コロナ情勢下、法務省も「感染拡大の危険性が特に大きい」と認める「3密」の閉鎖空間である全国の入管収容施設に今なお、696人(5月11日現在)の外国人が閉じ込められている。「外国人を殺すな! 命を守れ!」と、東京入管へ抗議デモをしよう。

入管の中で何が

 コロナ情勢下、4月30日時点の全国の入管収容施設での被収容者数は、東京出入国在留管理局280人、東日本入国管理センター(牛久入管)224人を始め、名古屋168人、大村86人、横浜85人、大阪62人など914人に上る。
 全国実が呼びかけた4・25東京入管包囲デモ当日、女性の被収容者たちが、仮放免が不許可になったことに抗議し、責任者の説明を求めた。複数の女性収容ブロックでフリータイムの午前中から昼、午後と抗議が行われた。入管当局は話し合いに応じることもなく、力ずくで帰室させようと集団暴行に及んだ。
 この事態を受け、野党超党派の国会議員たち(難民問題に関する議員懇談会)が5月13、19、27日と3回にわたり、出入国在留管理庁への緊急ヒアリングを開催した。
 27日には、被害者のコンゴ人女性が証言する声が会場に流れた。
 「みんな、怒ってる。新しく入った人が帰国に同意すれば、入管は2カ月の仮放免をあげるのに、長い人、そのまま。だからデモやった。みんな、プラカードもって、『お願いします。出してください』。Tシャツにも書いてる。うるさくない。立ってるだけ」
 「女の担当さんが、男の担当さんを呼んだ。いっぱい! 映画みたい。テロリストの映画。男の担当が『さあ、入って』。みんな、『ううん、入らない』。だから、男の担当さん、みんなを中に押し込んだ。私の血圧は上がって、心臓がドキドキ。いっぱい汗が出てくる。体が熱い」
 この後、部屋に一人だったので彼女は服を脱いだ。外から女性職員が動画撮影していることに気づいて「やめてください」と抗議すると、男女職員が部屋に入ってきて下着のまま連行された。懲罰房、5日間。
 後日、女性職員に抗議すると、「みんなで裸をライブで見た。あなたの体はセクシーね」と侮辱された。彼女は福島瑞穂参院議員にあてた手紙で「皆の前で笑いものにされ、人間としての尊厳を失わされた。身体的にも、精神的にも、破壊されました」と訴えた。
 しかし、入管庁の岡本章警備課長は、この制圧・隔離について「法令の規定に従った適正な職務執行」だったと繰り返し、「指摘のような侮辱的、セクシャルハラスメントにあたるような発言を職員が行ったとの事実は認められない」と否定した。これが入管だ!
 ヒアリングを傍聴していた仮放免中のナイジェリア人女性も、「私も同じ体験をした。男女の職員に足をつかまれ、倒れた時に頭を打って気絶した。外国人への差別、入管は何も変わっていない」と語った。

怒りを行動へ!

 アメリカでは「息ができない。やめて」と訴え続けた黒人男性ジョージ・フロイドさんが警察官に殺された。日本でも5月22日、車を運転中のクルド人青年が警察官の職質を受け、足を蹴られ、首を押さえつけられ負傷する事件が起きた。「アメリカと同じだ」と怒りが広がっている。
 外国人差別を許さず、入管収容所問題と闘うことは、日本の労働者階級の課題であり、国際連帯の闘いだ。怒りの行動に立とう!

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6・20世界難民デー東京入管包囲デモ
 6月20日(土)午後1時集合、1時15分デモ出発
 JR品川駅港南口 こうなん星の公園(都営バス「東京入管」行バス停前)
 共催 外登法・入管法と民族差別を撃つ全国実行委/東京労組交流センター/合同・一般労組全国協

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