関生弾圧の完全粉砕かちとり、全国の職場で労働運動再生へ 安倍打倒の6・14新宿デモに立とう 革共同への夏期カンパを訴えます

週刊『前進』04頁(3138号01面02)(2020/06/08)


関生弾圧の完全粉砕かちとり、全国の職場で労働運動再生へ
 安倍打倒の6・14新宿デモに立とう
 革共同への夏期カンパを訴えます


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 5月30日、全日本建設運輸連帯労組関西地区生コン支部の武建一委員長を奪還する歴史的大勝利が勝ち取られました。続く6月1日には湯川裕司副委員長も奪還されました。2018年8月の不当逮捕以来1年9カ月に及ぶ未決勾留を、関生支部組合員を先頭にした不屈の闘いでついに打ち破ったのです。だが保釈条件として、組合事務所への立ち入りや組合員との接触が禁止されているのは断じて許せません。委員長・副委員長の奪還を突破口に、労働組合の破壊と労働運動の圧殺を狙った関生支部弾圧の全面粉砕へ突き進もう! 安倍の労組破壊攻撃を逆に労働運動の再生と新たな発展に転じる闘いにうって出よう。闘う労働者が先頭に立ち、「改憲・戦争阻止!大行進」が呼びかける「アベ退陣!6・14新宿デモ」に立ち上がろう。

コロナが暴いた階級対立

 4〜5月の闘いは、職場・地域でコロナ情勢に真正面から立ち向かうことを第一の課題にすえることによって、日本階級闘争全体の大きな転換をかちとる突破口を開きました。
 すでに昨年末から予兆が現れていた新型コロナウイルス感染は、安倍と小池都知事のオリンピック至上主義によって隠されてきました。それが破綻し感染が拡大する中、この「失政」を居直り、逆に「緊急事態宣言」をテコに強権国家化(改憲)攻撃に出た安倍と対決しつつ、職場からの反撃を組織する必死の格闘が続いてきました。とりわけ5・1メーデーが「自粛」という名の圧殺攻撃を打ち破って闘いとられたことは決定的でした。
 「コロナ情勢下、職場でどうするか?」を現場の労働者とともに考え、格闘する中で改めて明らかになったのは、この情勢下で社会を回しているのは労働者だということです。コロナが医療を崩壊させたのではなく、新自由主義による医療崩壊こそがコロナを蔓延(まんえん)させたのです。コロナ危機は国鉄分割・民営化以来の新自由主義の結果であり、これとの闘いの基軸に国鉄闘争があることも鮮明になりました。
 さらに、30代の女性が始めた「#検察庁法改正案に抗議します」のツイッターデモという新たな闘い方によって、黒川弘務検事長を辞任に追い込み、日帝権力中枢の一角を実際にそぎ落として安倍打倒情勢を一気にこじ開けました。
 アメリカでは、警官が黒人男性のジョージ・フロイド氏を虐殺したことへの抗議デモが全米40以上の州、140都市で取り組まれています。武委員長が保釈された同時間(米時間5月29日)には、トランプ大統領が迫るデモ隊に恐怖し、一時、ホワイトハウスの地下壕(ごう)に避難したことも明らかになっています。
 アメリカだけではありません。香港やヨーロッパ、韓国をはじめ全世界で、コロナ感染拡大が新自由主義のもたらした社会の破綻を暴き出しました。労働者階級の怒りは革命を求めて噴き出しています。他方で支配階級は、自らの支配が根底から覆される恐怖におののいているからこそ排外主義、ヘイト(憎悪)・差別をあおり、分断することで闘いを鎮圧し、労働者人民を戦争に動員しようとしています。トランプも中国・習近平政権も日本の安倍も、この点では全く同じです。
 トランプ打倒に立ち上がっているアメリカ労働者階級の闘いに学び、続き、日本の労働者も今こそ安倍政権打倒の闘いに立とう! 6・14新宿駅東口アルタ前に集まり、「アベ退陣!」のデモをたたきつけよう。

労働組合組織化へ全力を

 安倍を打倒し、この社会を根底から変革する力は何よりも、階級的労働運動の前進にあります。
 動労千葉は、JR本体とグループ会社・CTS(千葉鉄道サービス)の両方で、現場労働者をコロナ感染から守ることと労働条件の改善を資本に要求して闘っています。また、ある合同労組は「職場で話し合えば、賃金、労働時間、コロナ対策など要求は無限にある。それをまとめて要求書を出すだけで解決に向かうこともたくさんあった。話を聞き行動しよう」と呼びかけています。
 JR、学校、自治体、医療・福祉、交通・運輸など全ての職場に入っていき、あらゆる職場に労働組合をつくり、また闘わない組合を闘う組合に変えて、組織を拡大する目的意識をもって奔走しよう。それぞれの場所で課題は無限にあり、大衆には訴えたいことが山のようにあります。広範な労働者人民とともに、こうした実践を無数に積み重ね、革命を準備していこう。この闘いを革共同の労働者党への変革としてやりぬこう。
 7・26国鉄集会に向けて仲間と団結して飛躍と挑戦を続け、この間の関生支部支援運動で再合流した人々とともに国鉄闘争を再構築し、新自由主義と闘う日本労働運動をよみがえらせましょう。
 この闘いの勝利のために革共同は、これまでのご支援に感謝しつつ、改めて全ての皆さんに絶大な夏期カンパを訴えます。
 第一に、6月派遣切りなどの大量解雇や雇い止め、賃下げ攻撃と闘う活動を支える資金が緊急に必要です。解雇攻撃を受けた労働者に私たちの闘いを伝えるための宣伝や、SNS環境づくり、「労働相談」を受け付ける電話と組合事務所設立・運営。コロナ対策での様々な「支援制度」申請手続きを人民とともにかちとる活動家と費用が必要です。
 第二に、その闘いはそれぞれの地域に密着した地区党建設と一体でないと成功しません。地区党の闘いにぜひ参加してください。今回の夏期カンパは地区党建設のカンパです。
 第三に、労働組合運動の発展と人民大衆の闘いの前進を国家権力の弾圧から最も深いところで守りぬくための、非合法・非公然体制を支えるカンパです。
 安倍政権が「10万円給付申請をマイナンバーカードで」と必死なのは、人民の生活と行動への監視を強化して団結を破壊するためです。これをはね返し、人民の団結を守るカンパを訴えます。この攻撃を逆に闘いの武器にするために、可能な方は10万円給付を安倍を倒す夏期カンパに替えて協力して下さることをお願いします。安倍打倒、プロレタリア革命の勝利へ向けてともに闘いましょう。

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