〝団結して社会変えよう〟 デモで保健所労働者にエール

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週刊『前進』04頁(3136号04面03)(2020/06/01)


〝団結して社会変えよう〟
 デモで保健所労働者にエール

(写真 八尾北労組の灰垣書記長が「民営化と闘おう。自分を守り仲間を守ろう」と訴えた【5月20日 八尾市役所前】)

 「保健所増やせ! 人員増やせ!」「労働組合、前に出よう!」「医療の現場に組合必要! 介護の現場に組合必要! 団結して社会を変えよう」。コールが八尾市役所と保健所周辺に響き渡った。
 5月20日の第4回八尾市抗議行動には、八尾北労組を中心に50人が決起した。今回は、コロナと最前線で闘う保健所の労働者へのエールと団結を求めて保健所前を通るデモコース。すでに保健所には、八尾北労組の声明と末光道正院長のアピールが載った「前進」を配布している。その上でのデモは、労働者の熱い共感を生み出した。
 先立つ市役所前抗議行動では、八尾北労組の灰垣美佐子書記長が訴えた。「コロナ危機は資本主義のむき出しの階級支配の現れ。一握りの金持ちが何十億人分もの資産を独占し、水道もない40億人―世界の60%の人々が命の危険にさらされている。労働組合が必要です。民営化と闘いましょう。共に声を上げ、自分を守り仲間を守りましょう」。
 そして八尾北労組の実践を紹介し、「高度医療や検査漬け、薬漬けではない、地域医療が今こそ必要です。その要は労働組合です。競争や分断・強制ではなく、仲間と力を合わせて必要な安全策を講じて地域の人たちの命を守る。天然痘で隔離され医療から排除されてきた歴史を、八尾北労組は末光院長・地域住民と力を合わせて塗り替えていきます」と決意を語った。
 八尾市の住宅追い出しと闘ってきた8家族から全国水平同盟西郡支部の佃照夫副支部長が発言。「8家族に770万円の架空家賃を請求した維新・大松市長に抗議する。西郡を更地化し、学校選択制を導入し、部落差別をあおって桂中学校つぶす分断攻撃を許さない」と決意を述べた。
 最後に、関西合同労組大阪東部支部の田中雅志支部長が、「コロナによる解雇・雇い止め、休業補償などで悩んでいる全ての労働者は労働組合に入って団結して闘おう」と呼びかけた。
 「コロナ拡大させたのは安倍と維新だ! 保健所増やせ!」の横断幕を先頭に、コロナ自粛を突き破る元気なデモは、労働者市民に希望をもたらすものとなった。
(全国水平同盟西郡支部・M)
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