団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(3134号04面03)(2020/05/25)


団結ひろば 投稿コーナー

広島で5・15沖縄連帯行動
 広島連帯ユニオン 奥村 毅

 沖縄返還から48年目の本年、改憲・戦争阻止!大行進から「5・15OKINAWA連帯全国統一行動」が呼びかけられました。5月15日、広島ではNAZENヒロシマの反原発金曜行動に被爆75周年8・6ヒロシマ大行動が合流しました。
 あいにくの雨の中、コロナの影響で自宅待機中の労働者や広島大生も結集。NAZENヒロシマの仲間が先頭に立って、福島原発事故と常磐線全線開通にみられる「帰還・被曝の強制」問題や、コロナ禍の中でも強行される沖縄・辺野古新基地建設、そして何よりも今コロナ危機の中で、安倍政権が労働者に矛盾を押しつける在り方はおかしいと訴えると、降りしきる雨の中でも多くの人がビラを受け取り、いつもの金曜行動より多い、100枚のビラを手渡すことができました。
 原発と沖縄、そして今回の新型コロナウイルス感染症の拡大の問題も、根っこは同じであり、今の資本主義・新自由主義の社会を根底的に変えないかぎり解決できない問題です。コロナ危機の中でも出勤し労働しなければ生きていけない、多くの働く仲間が退勤する時間だったので、信号や電停(路面電車の停留所)で電車待ちをしている人たちが聞き入っていました。とくに中国電力の労働者にアピールすることができました。

沖縄連帯街宣に共感集まる
 さいたまユニオン委員長 田畑典保

 5月17日、一般合同労組さいたまユニオンと埼玉労組交流センターの街頭宣伝隊がJR高崎線・上尾駅前に登場した。
 コロナウイルス関連の自宅待機や減給・解雇など、さいたまユニオンへも続々と相談が寄せられており、大恐慌・大失業時代の本格的な到来を実感している。
 街頭宣伝は、合同・一般労組全国協議会のコロナ対策本部作成の労働相談ビラを配布し「コロナ情勢に、労働者は団結して闘おう」と呼びかけた。
 検察庁法の改悪、辺野古基地建設強行へと進む安倍政権に、多くの労働者が怒りをあらわにする。
 ある労働者は、街宣隊の「黒川検事長は今すぐやめろ」というポスターを見て「こりゃいいや!」とつぶやき、ビラまき隊に「頑張って」と声をかけていく。
 また、別の労働者は、「自分は近くの工場で働いているが、コロナが始まる前から会社のひどいやり方に怒りを感じていた」として討論になった。「会社の言いなりになっている既成の労働組合ではなく新たな闘う労働組合を自分たちの力でつくり出そう」と呼びかけると、労働相談に仲間を連れて来ることを約束していった。
 新自由主義における社会の崩壊情勢は、労働現場でこそ起きている。そしてそれはコロナ情勢でさらに促進されているのだ。
 労働者の団結で、コロナ情勢を生き抜く巨大な労働者の隊列をつくり出そう! 労働組合の力で、この腐りきった社会をひっくり返そう!

セブン松本さん支持広がる
 関東 森野高行

 東大阪市のセブンイレブン・松本実敏オーナーの元旦スト決起に触発され、昨年末から継続してコンビニ訪問を続けています。コロナ感染拡大で、コンビニ業界は一変しているのを体感します。売り上げが激減した店舗や感染者が出て閉鎖になる店舗が続出し、オーナーさんたちが必死で店を回しています。
 まず話になるのが、マスク配布とレジ前の遮蔽カーテンなどの感染対策です。当初、本部はなんの対策もしませんでした。店舗ごとの自己責任とされました。「費用は本部が出したのか」等々の話で始まり、とにかく「命がけで仕事をしているのだからそれに見合う手当てを寄こせ!」という話で盛り上がります。
 なかでも節目が変わったと痛感したのは、オーナーさんたちがそれぞれ本部にコロナ対策を要求して、成果を手にしていることです。「遮蔽(しゃへい)ビニールカーテンの設置費用として3000円、マスク100枚を本部に出させた」と誇らしげに語るオーナーさんもいました。売り上げ減のなかで、時短営業・休業を本部に認めさせたオーナーさんもいました。「松本さんの闘いを支持する」と口々に語ります。松本さんの闘争心が、常日頃からセブン本部・FC(地区担当の本部社員)と渡り合っているオーナーさんたちに確実に伝播していると感じます。
 4月末、セブン本部は、「特別感謝金」と称して、総額33億円の資金をばらまくと発表。その背景には、堂々とモノを言うオーナーたちの闘いがあります。

「沖縄民権」第2号の購読を
 水戸刑務所在監 十亀弘史

 コロナ情勢にもかかわらず、というより、むしろその状況を〈好機〉として辺野古基地の建設を進めている安倍政権に、激しい怒りを感じます。「本土」の私たちも力を尽くしてそれを止めなければなりません。
 体験と実感こそが行動を引き出すとされています。私たちは、沖縄と沖縄出身者が受けている差別を体験することはありません。しかし、体験から発した痛切な言葉に接するとき、その怒りや意思を実感し、共感することはできます。「沖縄民権」第2号(2020年4月、沖縄民権の会発行)は、その実感と共感を呼び起こし、私たちを実践へと促します。
 民権の会の9人の執筆者は、同誌で、〈直ちに沖縄に行け〉と言っているのではありません。生きた言葉で沖縄の思いを伝えながら、私たちに、何より自分の持ち場、自分の職場で、自分の闘いを前進させよ、と呼びかけています。そしてその中で、いつも沖縄の歴史と現在について考え、決定的な時点では沖縄の労働者の闘いと具体的に共闘せよと訴えているのです。
 同誌の、伊江島LCT爆発事件のまとめ、沖縄独立論への批判も重要です。
 座覇光子さんの文章は「皆、息苦しさを背負って生きている。支えあって一緒に生きて行こう。ともに闘って、明るい方向を目ざそう。それは『沖縄民権の会』の未来です」と結ばれています。それはさらに、「改憲・戦争阻止!大行進」運動と労働者階級の明るい未来につながります。
 戦争絶対反対を豊かな説得力をもって提示する本誌を、周囲の人にぜひすすめて下さい。

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訂正
 本紙3132号「団結ひろば」の「カフカの『ペスト』に注目が」で「カフカ」は「カミュ」の間違いでした。訂正します。

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