各地で沖縄連帯行動

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週刊『前進』02頁(3133号01面03)(2020/05/21)


各地で沖縄連帯行動

70人が「静かな空を返せ!」
 東京 米軍横田基地へデモ

(写真 沖縄現地の闘いと固く連帯し、地元の労働者を先頭に横田基地に迫るデモを力強く闘い抜いた【5月16日 福生市】)


 5月16日、米空軍横田基地のある東京・福生(ふっさ)市内で「横田と沖縄、すべての基地を撤去しろ!『復帰』48年沖縄と連帯する横田デモ」(主催/改憲・戦争阻止!大行進三多摩実行委員会)を70人の参加で打ち抜きました。
 出発点の福生公園で、主催団体を代表して井上誠さんがあいさつに立ち、「米軍のC130輸送機やオスプレイの飛行訓練は今年に入り危険なものが目立つ。福生市の感染者は1人だが、米軍の感染者は非公表だが多数出ている。(横田基地トップの)ジョーンズ大佐の言う『皆さんの安全』とは米軍の安全であり、地域住民のことではない。コロナに乗じた改憲・戦争攻撃をはね返すために労働者は声を上げよう」と訴えました。全学連の学生は検察庁法改悪反対の国会行動と対文科省行動を報告しました。そして「コロナ対応への怒りが社会に満ちあふれている。単に『平時』に戻るのではなく、団結して社会、政治のあり方をひっくり返す闘いをやっていく」と決意表明。
 司会から横田・基地被害をなくす会副代表の福本道夫さんのメッセージが読み上げられ、また三里塚芝山連合空港反対同盟の伊藤信晴さんと地域の労働組合からのメッセージが紹介され、デモに出発しました。
 参加者は、横田基地に向かって意気高く行進。「今日は沖縄闘争だ」「辺野古の海を基地にするな」「横田基地を撤去しよう」「静かな空を返せ」「オスプレイを買ってる場合か」「予算をもっと医療に回せ」「コロナに乗じて改憲するな」「団結して安倍を倒そう」----雨の中でも元気なコールが沿道から注目を集めました。
 デモには、インターネットで知り県外から参加した人、前日の検察庁法改悪反対の国会行動で知って参加した地元の人もいました。デモに先立つ福生駅前での街頭宣伝でも「私も基地反対。がんばって」との声が多く寄せられました。
 沖縄と連帯した横田住民の怒り、コロナ対応や検察庁法改悪への怒りを結集し、安倍の階級闘争圧殺、改憲・戦争攻撃をうち砕くデモとして大成功しました。
(改憲・戦争阻止!大行進三多摩実行委員会 内田晶理)

改憲・戦争・基地はいらない
 横須賀 雨の中を力強く行進

(写真 日米地位協定を盾に感染の実態を明かそうとしない米軍当局への怒りを込め、コールを響かせながら行進【5月16日 横須賀市】)

 神奈川県横須賀市では、改憲・戦争阻止!大行進神奈川が呼びかける「5・15沖縄連帯行動」が行われ、京急横須賀中央駅前でのアピール行動と市内デモが行われた。
 地元の弁護士は「検査をし、陽性の人たちを守り、隔離して治すことが一番大事。今日のような雨の日に傘を差し伸べるように、一番困っている人を助けるのが行政の役割ではないのか」と強調。「1月に発症者が出て以来、検査を意図的に抑えてきたことが、全国の介護福祉施設で80人以上の利用者が亡くなった原因だ」と訴え、介護現場や学童クラブの労働者が団結して闘いながら働いていることが紹介された。
 タクシー運転手の労働者は、日米地位協定を口実に米海軍横須賀基地内での感染状況は明らかにされないこと、タクシー運転手の切実な不安が拭えない現実を訴え、「今必要なのは動労千葉、動労水戸のような労働運動をつくりだすことだ」と呼びかけた。
 最後に、大行進神奈川の呼びかけ人から寄せられたメッセージが紹介された。
 「私たちは今、いのちと暮らしのために、もっとも大切なものは何かがよく見えています。いのちと暮らしには、武器も戦闘機も基地もいりません。改憲も戦争もいりません。共に生きる仲間と安心して生きられる地域、職場、信頼できる自治社会が必要なのです。辺野古新基地建設をただちにやめ、職場で働いている仲間の暮らしといのちを全力あげて守るべき時です。共に生き、共に働けるため、安倍政権を倒し、私たちの時代をつくっていきましょう」
 雨の中ではあったが、米軍横須賀基地に向けて力強いデモが行われた。
(改憲・戦争阻止!大行進神奈川 品川孝司)

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