韓国 旭支会が水曜文化祭開く コロナと闘う力は労働組合に
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旭支会が水曜文化祭開く
コロナと闘う力は労働組合に
韓国・民主労総金属労組旭非正規職支会は5月6日、クミ(亀尾)市のAGCファインテクノ韓国株式会社(AFK)正門前で「水曜文化祭」を行った。
労働組合をつくって1カ月の2015年6月30日にメール1本で解雇されてから5年、解雇撤回を求めて闘ってきた籠城(ろうじょう)現場が闘う仲間たちでにぎわった。クミ市は、新型コロナウイルス(韓国では「コロナ19」)の集団感染が広がった大邱市に近く、AFKの労働者からも感染者が出るなどしたため、3月から恒例の「水曜文化祭」を休止していた。
籠城場前の路上に「非正規職撤廃!旭硝子集中文化祭」の横断幕が張られた。久々の再会の場にはソウルや星州、大邱、慶州、蔚山、昌原、釜山などから労働者たちが駆けつけた。午後6時から食事をし、コンサートで盛り上がり、「コロナ19」で深刻化した非正規職闘争へ活力を養った。
今、韓国では非正規職労働者が1千万人を超え、3月には航空、観光、飲食業をはじめ22万人が雇用を失った。ムンジェインが大統領就任直後に訪問し、正規職化を誓った仁川国際空港では非正規職労働者2千人が解雇されたという。
真の労働組合とは
旭支会は5月1日、ソウル・平和市場前のチョンテイル橋で開かれた金属労組メーデー決意大会に参加し「あらゆる解雇禁止」を叫んだ。チョンテイル烈士が「勤労基準法を守れ!」と身を焦がした50年前と今と、どこが違うのか。
旭支会のチャホノ支会長は、「コロナ19」で深刻な打撃を受けている非正規職労働者についてオーマイニュースのインタビューに応え、次のように語っている。
「きちんとした労働組合運動をしなければならない。すでに組織されている労働者が、自分の権利を中心に労組活動を行うことも意味があるだろうが、自分たちより劣悪な労働者の権利のために共に闘ってこそ、真の労働組合だろう」「そうしてこそ、多くの人々が労組を選択できるし、人々に労組こそ韓国社会を変えることができる団体だと示すこともできる」(旭非正規職支会支援共闘会議ブログ参照)。
最後に、「旭支会の23人の組合員は強い絆で結ばれている。労組活動は、結局は共同体活動であり、家庭の問題や個人の悩みも共に分かち合い、共感しながら生きていきたい」と、団結こそ希望だと結んだ。