団結ひろば 投稿コーナー
団結ひろば 投稿コーナー
オリンピックは今すぐ中止 合同・一般労働組合全国協議会事務局長 小泉義秀
3月24日に、2020年7月24日からの東京オリンピックは来年に延期になった。しかし、新型コロナウイルスの感染が収束する可能性はない。オリンピックは今すぐ中止すべきだ。
東京ビックサイト(東京国際展示場、江東区有明)はオリンピック用のメディアセンターとして改装しているため、来年まで借り続けなければならない。その費用は1日約2700万円、1年で約100億円になる(4月3日付東京新聞)。直ちに中止すればこの使用料を支払う必要はない。
レスリングなどの会場となる幕張メッセ(千葉市美浜区)の国際展示場やバスケットボールが行われるさいたまスーパーアリーナ(さいたま市)の予約や使用料なども検討されなければならない。
オリンピック組織委員会では約3500人の職員が働いており、大会時には8千人に増える。19年度の職員の給料手当は計約40億2600万円で、大会が先に延びれば人件費も増える。組織委に出向している都職員については都が負担しており、「出向者約1千人に対し19年度予算で約82億円を計上した」(3月24日付日本経済新聞)。
延期によってかかる費用は他にもあるに違いない。私たちの税金がどぶに捨てられている。
小池都知事のテレビ、ラジオ、ネットでの露出も、都知事選の事前運動に都民の税金を使っているという批判がある。その費用は14億円ともいわれる。ムダ金を使うのはやめ、休業補償などに充てろ!
大失業攻撃と全力で対決を 東京 宮園 隆
リーマンを超える大恐慌に組合として対応を! 合同・一般労働組合全国協議会は決戦体制をつくり、毎週街頭で労働相談を行っている。
先週は「600名全員解雇」のロイヤルリムジンの最寄り駅であるJR亀戸駅(東京・江東区)で展開した。「緊急事態宣言」下で新型コロナウイルス感染への緊張感、先の見えない不安、政治への怒りで街頭は一変している。通勤する労働者の数が激減しているが、ビラの受け取り率は上昇。毎回、1時間で200枚近くのビラがなくなる。特徴は、女性労働者の受け取りが増え、ビラを見る表情はとても真剣であることだ。
さらに、ロータリーに停車しているタクシーの運転手さんにチラシを配布。「休業補償は一応出ているが、今後は不安」「会社が倒産してしまうのでは......」「座席を消毒するのが大変」「3月はわずか手取りが15万円位。4月はどうなるのか......」という声が寄せられる。なかでも、雇用調整助成金も申請せず解雇を通告したリムジンタクシーへの怒りは深い。
先週末、弁護士やNPOなどが連携した電話相談には、42万件ものアクセスが殺到。5千件ほどしか対応できずパンク状態になった。ある在日外国人労働者でつくる労働組合には、毎日100件の相談が来るという。全国協のユニオンの周辺での相談も急増している。今後、中心的活動家だけでは対応しきれない情勢に入っていくだろう。言葉だけではなく、一からユニオン運動を熟知していくための活動が必要だ。
5月の連休以降、大失業情勢はさらに表面化する。労働者の不安や怒りを具体的な闘いにする力が急速に問われてくる。この大情勢のなかで、労働組合運動を学び、成長していこう。
「緊急事態宣言」弾劾し街宣 改憲・戦争阻止!大行進・関西事務局 N
7都府県に対する「緊急事態宣言」発令が強行されてから最初の週末となった4月11日、改憲・戦争阻止!大行進・関西は大阪・京橋駅前で20人で街頭宣伝を行いました。
「緊急事態宣言絶対反対!」の見出しの「改憲阻止ニュース」を配布しマイクで訴え、街頭の怒りと固く結びつきました。これまで毎月定例の街宣を行ってきた京橋駅ですが、人通りは緊急事態宣言発令前の10分の1程度しかありません。しかし、ビラの受け取りをはじめとする街頭の反応はこれまでにないくらい高揚しています。労働相談や住宅追い出しに関する相談も寄せられました。
安倍政権は新自由主義がもたらした新型コロナの拡大と医療崩壊を逆手に取り、「自粛」の強制で人々の怒りを封じ込めて改憲・戦争への道を具体的に突き進もうとしています。しかし、ひとたび声を上げて街頭に打って出れば、巨万の民衆の怒りと結びつき安倍政権を打倒することは全く可能だということを確信した闘いとなりました。
安倍に殺されてたまるか! 東京・三多摩 TA
4月7日夕方に、三多摩労組交流センターは安倍政権による緊急事態宣言に断固として反撃する八王子駅頭街宣に立ち上がった。
6人の労働者が集まり、「緊急事態宣言反対!」「賃金・生活を今すぐ補償しろ!」と呼びかけるビラを道行く労働者に声をかけ渡していく。受け取りの反応は良く、若い人から高齢者まで受け取っては真剣に読み込んでいく人が多かった。1時間で用意した100枚のビラをまききった。
許しがたいことに警察権力は、この街宣を数人で監視していたが、やつらが恐れているのは労働者階級の決起そのものだ。コロナウイルスと対決し感染拡大の元凶そのものである安倍・小池打倒へと立ち上がろうと、全力で呼びかけた。
私は医療労働者としてマイクで「安倍に殺されてたまるか!」「感染を止めるのなら検査を拡充しろ!」と声を限りに訴えた。緊急事態宣言とは怒りの声を封殺することであり、政府に従えということでしかない。安倍と小池の言う「医療崩壊」など冗談ではない。病院に来るなと言わんばかりにベッドが足りなくなると絶叫するたびに怒りが込み上げてくる。
私の勤める病院では、マスクも入荷の予定は立たず、防護着は圧倒的に足りない状態である。職場では患者さんや労働者から感染疑いが出始めているが、最も必要な人たちも検査がなかなか受けられない状態が続いている。病院も保健所も人員も必要な物資も足りていない。労働組合が職場で声を上げる時だ。
安倍政権への怒りは充満している。街頭で立ち上がり、労働者と結びつこう!