4・25東京入管包囲デモへ
週刊『前進』04頁(3126号04面01)(2020/04/20)
4・25東京入管包囲デモへ
外登法・入管法と民族差別を撃つ全国実行委員会から発せられた4・25全国交流集会(横浜市神奈川公会堂)の中止と、25日午後の東京入管包囲デモの呼びかけを掲載します。なお4・19関西交流集会は延期となりました。(編集局)
(1)4月25日に神奈川公会堂で開会予定だった、第31回外登法・入管法と民族差別を撃つ全国交流集会は中止します。
そのうえで同日午後、「命を守れ、直ちに解放しろ」を掲げて東京入管包囲デモを行います。入管への抗議とともに収容されている外国人を激励する行動です。皆さんに、健康状態など諸事情を考慮のうえ、無理のない形でのご参加を呼びかけます。
(2)新型コロナウイルス感染症が拡大し、特に首都圏において拡大し、先行きが見えません。全国交流集会は数百人が一堂に会する集会です。また、首都圏各地から集会に参加するための交通機関での移動などもあります。コロナ情勢に立ち向かい、私たち労働者の力で命を守る立場から、集会の中止を決断しました。
安倍政権は4月7日、東京・神奈川・千葉・埼玉を含む7都府県に「緊急事態宣言」を発令しました。しかし、このような安倍政権の強権発動は、コロナから労働者民衆の命と健康を守ろうとするものではなく、むしろ、日々刻々と深刻になっている生活苦と不安を増長するものとなっています。医療崩壊が叫ばれる中でさえ、安倍政権の緊急経済対策は大企業優先、どこまでも「命より金」であることがあばかれています。緊急事態宣言をも使い、労働者民衆の怒りを封じ込めようとしていることは間違いありません。
安倍の改憲・戦争へ向けた攻撃、差別・排外主義攻撃に対し、怒りの声を上げましょう!
(3)全国交流集会で上演を予定していたクルドの子どもたちのほとんどは家族ごと仮放免者です。コロナ感染のみならず、病気やケガで病院に行こうにも健康保険がありません。
さらに、今なお入管収容施設には千人を超える外国人が閉じ込められています。劣悪な環境での収容・長期収容のストレスで多くの被収容者が心身を病んでいます。栄養不足と医療放置などの結果、体力・抵抗力も低下しています。そこに新たに収容された外国人を何の配慮もなく、同居させるなど、まさに感染の温床になりかねません。「消毒液がない」「隣の人と布団の間が30㌢しかない」「新しく来た人は別の部屋にしてほしい」など、被収容者からは悲鳴が上がっています。
今だからこそ、労働者の国際連帯行動が求められています。皆さんのご理解と、東京入管包囲行動へのご参加をお願いします。