旭支援共闘 島村社長の責任で解雇撤回を AGC株主総会で宣伝戦

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週刊『前進』02頁(3121号01面03)(2020/04/02)


旭支援共闘
 島村社長の責任で解雇撤回を
 AGC株主総会で宣伝戦

(写真 株主総会が開催された東京會舘前で横断幕を広げて宣伝戦。動労千葉の中村仁さんがマイクを手に訴えた【3月27日 東京都千代田区】)


 3月27日、東京・千代田区の東京會舘でAGC(旧旭硝子)の第95回定時株主総会が開かれた。韓国クミ(亀尾)市にあるAGC子会社・AGCファインテクノ韓国株式会社(AFK)で解雇争議中の旭非正規職支会(民主労総金属労組所属)と連帯し、共に闘っている旭非正規職支会支援共闘会議は、「AGC島村社長に社会的責任あり! 何とかしろ! 違法派遣・不当解雇!」の横断幕を広げて闘った。
 午前9時前、宣伝カーと共に登場した旭支援共闘は、午前10時の開会に向けて宣伝戦を始めた。昨年は株主約400人が参加したが、今年は100人ほど。ビラ(下の写真)を渡して「韓国のAGC子会社で非正規職労働者が労働組合をつくって解雇されました」と話すと「そうか納得」「これから行くよ」と株主。すかさず「島村琢哉社長を追及してください」と言うと「オー」と応答。
 群馬合同労組、合同労組かながわ、東京各地の合同労組・ユニオンなど30人での行動となった。動労千葉の佐藤正和さん、中村仁さんも参加し、労働者の国際連帯で解雇撤回まで闘う決意を語ると共に、非正規職労働者を切り捨てるAGC資本を弾劾し、本社の責任で解雇撤回・直接雇用を行えと訴えた。
 韓国では製造業への派遣は認められていない。昨年2月にはAFKと当時の原納猛社長が違法派遣で起訴され、8月にはテグ地方裁判所がAFKに対し旭支会組合員の解雇撤回と直接雇用を命じる判決を出した。
 旭支援共闘は2月27日のAGC本社申し入れで、株主総会には旭支会と共に登場すると通告したが、新型コロナ情勢で来日を断念せざるを得なかった。
 旭支会のチャホノ支会長は電話を通じて、この日集まった日本の労働者・市民に感謝の言葉を述べてアピール。「旭硝子は韓国で不法行為を行っています。韓国では労働部、検察、裁判所も旭硝子の不法行為を認定しましたが、旭硝子はこれまで行ってきたことを全く変えていません。解雇から6年目を迎えています。後退することなく、必ず勝利するまで闘います。日本の同志たちと共に最後まで力強く闘っていきます。トゥジェン(闘争)!」
 支会長の声に全参加者は奮い立った。旭支援共闘の山本弘行議長(動労千葉を支援する会事務局長)が、「島村社長は日経新聞のインタビューで、教会で祈るのは『世界で働く5万4千人のAGC社員の幸せだ』と言っているが、島村社長! 聞いているか! 韓国では組合をつくっただけで解雇だ。AGCのような、金のためなら人の命は何とも思わないという新自由主義の極みがコロナで突き出された。解雇撤回・直接雇用を今すぐAGC本社の責任で行え!」と怒りを込めて訴えた。
 30分ほどで株主総会は閉会。出てくる株主に最後まで声を限りに訴えた後、「解雇撤回まで闘うぞ!」とシュプレヒコールで行動を締めくくった。

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