アベ倒せ!500人が新宿デモ 「自粛」打ち破り渦巻く怒りと合流

週刊『前進』04頁(3120号01面02)(2020/03/30)


アベ倒せ!500人が新宿デモ
 「自粛」打ち破り渦巻く怒りと合流

(写真 3月22日、沿道の声援や飛び入りを得て500人が怒りのデモ行進を行った)

(写真 新宿駅南口での大演説会。多くの人々が立ち止まり、大注目となった)

(写真 白衣を着た医療・福祉・介護労働者もデモに立ち、「安倍・小池による都立病院の独法化反対、医療破壊を許さない」と怒りの声を上げた)


 「アベを倒せ!」「オリンピックやめろ!」「コロナで解雇許さない!」----3月22日、改憲・戦争阻止!大行進実行委員会が呼びかけた「アベたおせ!3・22新宿デモ」に500人以上の人々が集まり、自粛ムードを吹き飛ばす怒りのデモ行進を行った。午後2時30分に新宿中央公園を出発したデモ隊は、沿道からの声援や多くの飛び入り参加を得ながら、甲州街道から明治通りを通って新宿遊歩道公園まで行進した。
 デモに先立ち正午から新宿駅南口で行われた大演説会は、さながら国政選挙の初日のような人だかりができるほどの盛り上がりとなった。「アベたおせ!」の横断幕と「休業賃金補償しろ」「コロナ解雇許さない」の大きなボードが注目を集め、通行人が次々と足を止めてスマートフォンで撮影する。主催者を代表して森川文人弁護士が演説会の口火を切った。「新型コロナウイルス感染症の拡大を理由とした大量解雇が始まり、怒りの声が充満している。オリンピックにしがみつく安倍政権にトドメを刺そう」。
 続いて自治体で働く女性が、都立・公立病院の独立行政法人化を進める厚生労働省と小池都政を弾劾。出版業界で働く労働者は、1919年に朝鮮全土で闘われた3・1独立闘争の宣言文を紹介し、国際連帯の重要性をアピール。香川から参加した教育労働者は、安倍の一斉休校措置に対して教員も保護者も子どもたちも怒り心頭だと訴えた。星野さんを取り戻そう!杉並・高井戸の会は、東京23区で初めて公共施設全面休止という異例の措置を強行した杉並区を弾劾した。
 医療現場で働く労働者として白衣で登壇した一陽会労働組合の坪井静委員長は、「医療現場は今、労働者が自分の命を削って患者を守っている。発熱した患者を看護する労働者に十分な防護措置もとられない中で、労働組合として職場改善を要求し消毒液の配布をかちとった。小さな一歩だが、こういう現場からの闘いの積み重ねが現状を変革する力になる」とアピールした。憲法と人権の日弁連をめざす会代表の武内更一弁護士は、安倍による東京高検検事長の定年延長を徹底弾劾。大行進神奈川実行委員会の船木明貴さんは、自民党などが進める自衛隊体験入隊の動きを実質的な徴兵制だと弾劾した。全国水平同盟の久原正子委員長は、午前中に東京高裁包囲・狭山中央闘争(記事4面)を160人の結集で闘ったことを報告した。
 演説会の最後に全学連の斎藤郁真前委員長がマイクをとり、「コロナで医療が崩壊したと言われるが、そうじゃない。医療崩壊の現実がコロナで暴かれたということ。だからこそ、社会を変えるために団結して闘うことが私たちの回答だ」と熱烈に訴えた。
 新宿中央公園に集まった参加者を前に、全国金属機械労働組合港合同の木下浩平執行委員は「大行進を結成して本当に良かったと思える情勢がついにきた」と確信をもって訴え、動労千葉の田中康宏顧問が「この情勢に立ち向かい、職場から労働運動をよみがえらせよう」とアピール。全員が意気高くデモに出発した。

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