関生弾圧を打ち破れ
関生弾圧を打ち破れ
香川 関生支援で春闘集会 県内労組に広く呼びかけ
3月8日、香川県高松市のサンポートホール高松で「関西生コン支部への弾圧を許すな!3・8春闘集会」が開催され、ドキュメンタリー映画「棘(とげ)」が2回にわたり上映されました。関生支援を呼びかける集会としては県内初で、労働者・市民ら約30人が集まりました。
安倍政権による「命よりカネ」の感染症対策と自粛ムードの中、改憲と緊急事態条項の新設が狙われています。連合などによる春闘行事が中止となる中で、あらためて労働組合の存在意義が問われる時だと思い、集会実施を決定しました。
主催者としてもコロナ対策には万全を期し、手洗いと消毒励行を呼びかけ、受付にマスクも常備。仲間の医療従事者には医療器具など携行して待機していただき、換気にはサーキュレーターを使用するなどの態勢で臨みました。
主催の香川連帯ユニオンが開会あいさつで「安倍政権は『コロナ対策』を口実に人間のつながりや信頼関係を引き裂き、政治的延命に利用している。労働組合こそ自らの存在をかけ、関生支部のように団結して命と健康を守るため、そして全労働者の未来をかけて闘おう」と訴えました。
各協賛団体があいさつに立ち、全港湾四国地方香川県支部は「関生の次にやられるのは全港湾だ。弾圧に屈せず関生とともに闘う」と力強くアピールしました。全港湾香川県支部は、関生支援も早くから取り組み、昨年11月の日米共同実動訓練でオスプレイが香川県に飛来した際、演習場で現地闘争を呼びかけるなど戦争反対、改憲阻止の最先頭で闘っている組合です。
日教組香川三観地区教組が、官邸の暴走ともいえるコロナによる一斉休校を弾劾し、非正規職員の雇用対応について緊急に各教育委員会に申し入れを行ったことを報告しました。
映画は、今も勾留されてる関生支部の武建一委員長を描き、武さんの筋を通した生き方に参加者一同、感動しました。権力の横暴を許さず義理・人情や故郷を大切にする、往年の任侠(にんきょう)映画を見た気分にもなりました。
四国電力前で毎週金曜、反原発で闘っている市民グループ、関西からは教育労組や社民党の方、3・8フラワーデモの帰りに寄られた方など、様々な人と交流する集会となりました。
上映会に先立ち、業種や産別、ナショナルセンターを問わず県内の労組を20カ所以上回らせてもらいました。人と直接会い、話してこそつながることができ、運動は広がっていくと痛感しました。
人命と人権無視の安倍政権による、自らの利益と建前でしかない感染症対策。それとは真逆の関生支部の闘い。私たちも「ひとの痛みは己の痛み」として、関生弾圧を許さず全現場労働者の立場に立ちきり、労働運動の再生をかけて、安倍政権打倒へ闘おうと決意しました。
(香川連帯ユニオン書記長・吉田康彦)
東京東部 会場いっぱいで「棘」上映 監督を招きトーク
3月6日、東京・江東区西大島での「棘」の上映会が、改憲・戦争阻止!大行進東京東部実行委員会による12回目の憲法講座として開催された。(写真)
新型コロナウイルスの蔓延(まんえん)で集会やイベントが次々と中止になる中、多くの人から「予定通り行われますか」と問い合わせがあった。実行委で議論した上で消毒液、マスクを用意し換気を含めて細心の注意を払い開催することを決めた。結果、労組回りで「私が行きます」と言ってくれたタクシー労組の執行委員や駅ビラ、地域ビラ、国会前でのビラなどを見て参加された人、メディアやインターネットを見て参加された人など、60人で会場はいっぱいになった。
司会は共同代表である「日の丸・君が代」被解雇者の米山良江さん。同じく共同代表の戸村裕実さんが主催者あいさつで「関西生コン支部への弾圧は憲法の労働三権を全否定するものであり、絶対に許せない」と表明した。
映画の終了後、杉浦弘子監督のトークが行われた。杉浦さんは武建一委員長の講演を聞いた3日後に武委員長が逮捕されたこと、講演を聞いて感動したことと、彼がネットでは誹謗(ひぼう)中傷の攻撃に遭っていることの理不尽さに怒りを覚え、何かできることはないかと考えたと述べた。真実を映像で伝えることはできないだろうかと考え、『評伝 棘男』の著者である平林猛さんと藤山顕一郎さんがプロデューサーとなり映像を撮り始めた。編集作業を旧知の仲間に依頼したところ関わりたくないという人が多く、関西生コン支部に対する弾圧の大きさを実感し、逆にファイトが湧いたと述べた。
質疑の中で、国会前でビラを受け取った徳之島出身の方が「武委員長のような先輩をもっていることを誇りに思う。同時にそれを映像化してくれた監督に感謝します」と述べた。
質疑の後、3・15関西生コン労働組合の弾圧を許さない東京の会・結成集会への参加を呼びかけて終了した。
(改憲・戦争阻止!大行進東京東部実行委 小泉義秀)