杉並 公共施設全面休止に抗議 星野絵画展実行委ら緊急行動

週刊『前進』04頁(3116号01面03)(2020/03/16)


杉並
 公共施設全面休止に抗議
 星野絵画展実行委ら緊急行動

(写真 絵画展で展示する予定の星野文昭さんの水彩画を手に杉並区役所前で休館措置の撤回を求め座り込み【3月9日】)

 3月9日昼、東京・杉並区役所前で、区内公共施設の突然の全面休止に抗議する緊急行動が行われた。星野さんを取り戻そう!杉並・高井戸の会、「星野文昭絵画展in高井戸」実行委員会、都政を革新する会が呼びかけ、区内在住の星野暁子さんや洞口朋子杉並区議をはじめ20人が座り込みと街頭宣伝を行った。
 田中良区長を本部長とする杉並区危機管理対策本部は6日午後、「9日から3月末まで杉並区の公共施設全面休館」を決定したことを区のホームページに掲載。「星野文昭絵画展in高井戸」実行委員会は、杉並区高井戸地域区民センター2階ロビーで13〜15日に「星野文昭絵画展」を、13日には同集会室で「星野暁子さん講演会」を予定し、会場使用許可を得ていたが、区から何の連絡もなくホームページで一方的に全面休館を告知された。
 「区の決定は、集会、言論、表現の自由を保障した憲法を踏みにじり、住民自治と民主主義を破壊するものだ。断固抗議し、撤回を求める」。実行委員会の狩野正幸代表は用意した抗議文を読み上げて区を弾劾した。絵画展で展示する予定の文昭さんの水彩画を手に暁子さんらが座り込み、田中区政の暴挙に抗議の意思表示を行った。
 午後1時から区への申し入れ行動に移った。実行委員会の狩野代表、高井戸の会の野本穣代表ら6人に対し、高井戸地域区民センターを所管する地域課の職員3人が応対した。狩野代表らは、「区の危機管理対策本部でどういう議論があったのか」「今回の措置によって損失を被る利用者への補償はどうなっているのか」と追及するが、地域課職員3人は「詳細は私たちにも分かりません」「区政相談課に聞いていただいた方が……」としどろもどろになるばかりだ。狩野代表らは決定の撤回を強く求め、区として対応を協議し近日中に回答することを約束させた。
 座り込みに参加した洞口区議は、「新型コロナウイルスをめぐって医療現場の崩壊や労働問題が一気に露呈している。田中区長のやり方は安倍政権と同じ。断固抗議し区民と共に闘う」と決意を語った。
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