3・22狭山中央闘争・デモへ 石川さんと連帯し東京高裁包囲を
3・22狭山中央闘争・デモへ
石川さんと連帯し東京高裁包囲を
1963年、無実の石川一雄さんを殺人犯にでっち上げた狭山事件を弾劾し、再審無罪へ闘う狭山闘争は、重大な局面にきています。被害者の万年筆が偽物であることを明らかにした下山鑑定に検察は反論・反証すらできません。担当の東京高裁・後藤眞理子裁判長は昨年、国鉄労働運動へのでっち上げ弾圧である三鷹事件の再審請求を棄却しました。6月退官前に狭山裁判の第3次再審請求を棄却することなど許しません。下山鑑定を武器に退官前に再審を決定させましょう。3・22狭山中央闘争に全国から決起し、東京高裁包囲デモを打ちぬきましょう。
資本主義が破綻し世界戦争の危機が迫っています。新型コロナウイルスの感染拡大がこの危機を促進しています。追いつめられた安倍政権はコロナ問題で「緊急事態宣言」を出すことも狙い、改憲を待たずに戦争体制をつくろうと必死です。しかし労働者の団結体である労働組合を解体し、労働者の階級意識を解体することなしに戦争はできません。
全世界の労働者が決起すれば戦争を止められます。米大統領トランプは排外主義をあおっていますが、逆に労働者の決起と国際連帯を促進しています。差別・排外主義との対決は戦争と革命の時代の重要な攻防点です。
部落差別をつくり扇動する国家権力
狭山事件は、戦後初のゼネストを実現した60年安保闘争の力で治安弾圧法が廃案に追い込まれた上、狭山事件で失態を演じて追いつめられた国家権力が、被差別部落の青年を狙い、その中から石川さんを「犯人」にでっち上げた権力犯罪です。国家権力が部落差別をつくるのです。また狭山事件には、合理化により大事故が頻発する中で職場闘争に立ち上がった労働者の闘いをつぶすために差別で分断し団結を破壊する狙いが込められていました。
こうした攻撃を打ち破って70年安保・沖縄闘争が高揚しました。その中で狭山闘争は、1972年11月に東京高裁・井波裁判長による退官前死刑判決の策動を粉砕し、74年9月の公判闘争には11万人の決起を実現。国家権力は恐怖にかられ、同年10月31日、寺尾裁判長が無期懲役判決を出しましたが、獄中で不屈に闘う石川さんを先頭に再審闘争が前進していきました。
中曽根政権は労働運動をつぶし改憲をやるために87年に国鉄分割・民営化を強行し、地対協(地域改善対策協議会、86年設置)による部落解放闘争絶滅攻撃に踏み込みました。狭山闘争と国鉄闘争は共に改憲攻撃を粉砕する闘いです。
安倍は「働き方改革」で労働組合を解体し、全労働者を非正規職にしようとしています。労働組合の解体と同時に労働者を差別で分断して競争をあおり、階級意識を解体しようとしています。狭山闘争―部落解放闘争はこの攻撃を根幹から粉砕する闘いです。関西地区生コン支部への弾圧やJRの「労組のない社会」という労働組合つぶし、さらには70年安保・沖縄闘争を闘い獄中44年の非転向を貫いた星野文昭さんを獄死させた国家権力の責任を追及する闘いと一体です。
再審無罪かちとり改憲・戦争阻止を
安倍政権は改憲・戦争のために部落解放運動を絶滅しようと狭山裁判の再審請求棄却を狙っています。
56年を超える狭山闘争は、石川一雄さんが国家権力の部落差別によるでっち上げという権力犯罪を弾劾し再審無罪を勝ち取る闘いです。石川さんの闘いは、新自由主義を打ち破り、労働者階級を鼓舞する闘いです。再審棄却策動は、狭山闘争が労働者階級の差別への怒りや権力犯罪への怒りを解き放ち、安倍の改憲・戦争攻撃への総反乱となることへの恐怖の表れです。
この春は狭山闘争の帰趨(きすう)をかけた決戦の時です。
全国水平同盟は、大阪・八尾市西郡での住宅追い出し絶対反対闘争を出発点に(京都に拡大)、高槻市では、80年代の地対協攻撃同様に生業の場を強奪し部落解放運動を絶滅する国・行政の攻撃に立ち向かう植木団地闘争を闘っています。本気で安倍政権と真っ向から対決する闘争主体の存在は、石川一雄さんと共に労働者階級の大きな希望です。また部落解放東日本共闘会議は、職場闘争を土台に差別・分断を打ち破り労働者解放―部落解放へ闘っています。
両団体が呼びかける3・22狭山中央闘争に総決起しましょう。その場から直ちに「アベたおせ!3・22新宿デモ」に合流し改憲阻止決戦を爆発させましょう。
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石川一雄さんと連帯して再審無罪をかちとろう!
狭山再審棄却策動粉砕!狭山闘争の勝利で改憲・戦争を止めよう!
東京高裁包囲3・22狭山中央闘争
3月22日(日)午前10時30分 日比谷公園霞門集合、11時 デモ出発
呼びかけ 全国水平同盟、部落解放東日本共闘会議