団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(3114号04面03)(2020/03/09)


団結ひろば 投稿コーナー

事故多発の伊方原発廃炉へ
 徳島 仙田哲也

 伊方原発で「重大インシデント」が1月に2度も発生しました。NAZEN徳島は、原発反対の仲間とともに強く抗議しました。
 1回目の事故は1月12日。誤って制御棒を引き抜く事故。しかも危険なMOX燃料。発見までに7時間かかり、核暴走の危険がありました。2回目は1月25日発生。全電源を喪失し、冷却が43分間も停止。その間、巨大な燃料プールの水温が1度上昇。48時間ほどでプールの水が沸騰することを意味します。
 1月17日に広島高裁が運転停止の仮処分を決定。四国電力は「到底承服できない」と2月19日に異議を申し立てました。
 ところで、政府はこのような大事故につながる事態を、重大インシデントと指定しています。JRでは、時速300㌔の新幹線のぞみで、台車の亀裂を起こした事故がそれです。以前、「1つの大事故の背後には、29の小さな事故があり、300のヒヤリ・ハットがある」というハインリッヒの法則を労基署の方から教わりました。単純計算すると1月だけで、1日20回も「ヒヤリ! ハッ!」としたのです。
 広島高裁が「阿蘇山の大爆発」を持ちだすまでもなく、廃炉あるのみです。

安全守るのは医療福祉労組
 医療福祉労働者 M

 新型コロナウイルスに、「中国の医療従事者3千人超が感染」とニュースが流れました。「防護品の不足や疲労」が原因か、と言われています。
 日本の私の職場・病院介護部門でも、すでにギリギリの人手です。例年通り、ノロウイルスとインフルエンザはやってきます。先日もインフルで、職員1人が休みました。シフトに5日間の空白ができ、穴埋めに3交代シフトに変更して、予定はガタガタです。
 今日も午前中は、車イスの高齢者30人の入浴介護です。高温多湿の浴室で、体力勝負の3時間。午後勤務との温度差でヘトヘトです。
 厚生労働大臣は、「熱っぽかったら職場を休め」と言うけれど、休んだら誰がおむつ替え、食事介護をするのか? しかも、14日間も年休消費させる。安倍の「命よりカネ」の成長戦略がつくったギリギリの医療福祉の現状です。
 さらにコロナがくればトンデモないことになります。中国でも習近平政権に「空母より病院を」の声が上がっています。日本の自民・維新が「緊急事態条項だ! 改憲だ!」と言っていますが、ウイルスに全く無力です。患者と医療福祉労働者の命を、まじめに考えてないにもほどがある。
 現場の労働組合こそが、人員を充足し、職場の安全や命を守っていく要です。

3・22新宿デモに大結集を
 東京 富樫源次

 新型コロナウイルスをめぐり、安倍政権は「緊急事態」として特措法を成立させようとしている。1月30日に自民党・伊吹が「改憲の実験台」と発言したことをまさに実行に移そうとしているのだ。絶対に許すことはできない。
 安倍は学校や不要な外出は控えろと言いつつ、政治家のパーティーや東京マラソンは強行している。またどんなに感染者が出ようが、東京オリンピックだけは絶対に中止にしようとしない。何もかもがデタラメである。
 「命より金もうけ」の社会を今こそ変えよう。安倍を打倒しよう。3月22日の新宿デモに大結集し、改憲・東京オリンピック・安倍を串刺しにしよう!

横浜で朝鮮学校無償化街宣
 神奈川 藻

 2月3日、私は改憲・戦争阻止!大行進神奈川の仲間たちと一緒に、横浜駅相鉄口にて神奈川朝鮮学校の生徒さんと保護者さんが主催される朝鮮学校無償化署名運動に参加しました!
 中東・東アジアを巡る帝国主義間争闘戦からの脱落危機を排外主義で乗り切ろうとあがく日帝・安倍による朝鮮人差別と、それを我先に行政レベルで実行する神奈川県知事・黒岩を直撃する街宣となりました!
 朝鮮学校の高校生がアピールで「お金目当ての運動ではない! これを通してこの国の差別政策について知ってもらい、それを変えていくことがこれからの日本とアジアの未来の希望だからだ!」(投稿者による要約)と訴え、2月の横浜駅相鉄口が熱気に包まれました。高校生や青年労働者を中心に「私も署名する!」「差別反対!」「実は俺朝鮮高校出身なんだ!」という声がたくさん寄せられました! あまりの熱気のせいか、2月の寒空の中、半袖1枚でビラを配る人もいました!
 朝鮮学校の仲間の訴えはまさに革命情勢そのものです。自分の利益だけではなく、労働者階級の未来をかけた闘いに私たちはこれからも連帯していきます!

団結して性暴力と闘おう
 東京 岩城結愛

 世界のMeToo運動から、フェミサイド(女性を標的とした殺人)という言葉を知った。古くは「魔女狩り」からある考え方だ。性の役割支配に歯向かうものは、異常者として罰せられ社会的に制裁された。「人権のないもの」としておとしめられ迫害された。
 そうした圧力を乗り越え、女性たちは立ち上がりさまざまな人権を勝ち取ってきた。参政権や職場への進出、男女共学、女性が勝ち取った権利、自由は社会を豊かにした。抑圧され苦しんできた女性たちは、資本主義の差別と支配から解放されようと、社会変革の場に生き生きと登場した。さまざまな人権運動や不当な差別、搾取に対して労働者は団結し闘って権利を勝ち取ってきた。
 恐れをなした資本家たちは新しい仕掛けをたくらんだ。慈善事業や救済という形でコントロールするというのだ。一見、人権主義であるかのように見えて、そこには支配を正当化するイデオロギーがひそんでいる。女性たちの運動の中にも入り込み、支配を継続するというのだ。メディアを支配し学問の世界、経済、社会制度、文化、あらゆる伝達方法で男性優位の思想をひろめ、運動に入り込み、救済の対象とする。しかし、当事者が決定的に主体性を持って支配者を倒そうとすると封じ込める。それがフェミサイドである。 あからさまな女性差別や迫害は、制限されているように見えて、社会には女性蔑視(ミソジニー)はあふれかえり、支配は続いている。私たちを支配するものは何か、本質を見抜いて闘おう。その力は職場で働く女性たちにある。財力・生産力・生存力・決定権・管理権・自由・健康・プライバシー。闘いの歴史を共有し奪われているものを取り戻そう。世界の女性たちがつながって、いっしょに闘う時代が来た。ともに声をあげよう。

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