東京 東海第二 再稼働許さない 避難者が怒りの告発
週刊『前進』04頁(3114号03面03)(2020/03/09)
東京
東海第二 再稼働許さない
避難者が怒りの告発
(写真 集まった80人の参加者にNAZENの織田陽介事務局長が活発な討論を呼びかけた【3月1日 杉並区】)
3月1日、東京・杉並区内でNAZEN東京主催の「ビキニ事件から66年 避難できない!東海第二再稼働スルナ! 3・1反原発ミーティング」が開催されました。直前にイベント自粛、全国の学校の臨時休校という安倍首相の方針が打ち出されたばかりという緊迫した状況でしたが、80人が集まりました。
最初にNAZENの織田陽介事務局長が、午前中の常磐線全線開通反対の街宣を報告し、「今の情勢は11年3・11直後とうり二つ。自粛自粛、だけど聖火リレーはやる、オリンピックはやる、コロナの情報は出さない。政府が命を奪っている」と弾劾しました。
茨城県東海村で福祉施設を運営する伏屋淑子さんのビデオメッセージが上映されました。「東海第二は日本一危険な原発。避難なんかできない。東海第二は廃炉にしろ。原電はあきらめろよ」と大書したボードを掲げたパワフルな訴えに、感動し力をもらいました。
集会のメインは福島県双葉町からの避難者のお話です。住宅追い出し攻防との真っ最中に駆けつけ、原発事故からの避難について、「地獄の苦しみだった」「国は情報を流さず(結果的に)放射性プルームの流れる方向に逃げた」と振り返り、「国と東電は国民の命ではなく金が大事」「福島は健康被害が広がり白血病も突然死も増えている。こんなつらいことはない」「この国は安倍じゃダメ」と言葉をほとばしらせました。そして「二度とこんなことを味わわせたくない」と語り、東海第二を再稼働させるなと繰り返し訴えました。
集会後半では、織田事務局長が「東海第二原発再稼働阻止に向け小池都知事あてに要求を出し、意見交換する場を設定したい。今日の参加者と一緒に要求書の中身をつくっていきたい」と提起。配布されたカードに参加者各自が要求内容を書き、大きな模造紙に80を超える要求が次々と貼られていきました。その場で要求文にまとめられ、都との交渉で使うことを確認しました。今回の「ミーティング」形式は、参加者全員で闘いの中身をつくり上げていく試みでした。
最後にNAZEN東京代表の佐藤賢一さんが「3・7日本原電抗議行動、3・11反原発福島行動、3・20さようなら原発集会に立ち上がろう」と行動方針を提起しました。3月の連続した闘いで運動を飛躍させていきましょう。
(NAZENいけぶくろ・櫛渕秀人)