札幌で国鉄集会開く 「棘」を見て関生守ると誓う

週刊『前進』04頁(3112号02面02)(2020/03/02)


札幌で国鉄集会開く
 「棘」を見て関生守ると誓う


 不当解雇から33年目の2月16日、札幌の「かでる2・7」で国鉄闘争勝利をめざす労働者集会が開催され、30人が集まりました。(写真
 「全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部への国家を挙げての弾圧を許さない。資本家は経労委報告が言うように労使慣行を解体して解雇自由をめざしている。産別型労働運動の広がりへの危機感が関生弾圧だ。経団連副会長にJR東会長の冨田哲郎が就任したように、国鉄闘争の決定的位置は変わっていない。JR北海道は安全と地域を崩壊させ、今や会社そのものが崩壊しつつある。地域の足を守る鉄道労働者の誇りにかけて1047名解雇撤回をかちとろう」という青年の開会宣言に続き、関生支部の闘いを描いた映画「棘(とげ)」が上映されました。
 自交総連SKさくら交通労組委員長の河野晃興さんが「不当解雇へのJR設立委員会の関与が暴かれている。労働委員会や裁判所による門前払いを許さず、国鉄闘争と関生防衛の闘いで『労組なき社会』を阻もう」と基調を報告した後、参加者6人が映画の感想を次のように述べました。
 「『棘男』を読み、今の映画を見て、関生のような運動体をつくったのは素晴らしいと思った。希望が持てた」(80代女性)、「戦争体験があるからあらがってきた世代から若い世代へ、まともな感性を引き継ぐ」(70代男性)、「自分の労働運動経験から見て関生は普通の組合。警察は関生への右翼の妨害行為を放置して労組活動を弾圧している」(70代男性)、「私が通っている辺野古に関生はミキサー車を持ってきて共に闘った仲間。『安倍やめろ』と声を上げた市民を警察が拘束するなど、札幌でも不当な弾圧はある。関生を応援したい」(50代女性)、「労働者と国家権力は非和解だと再認識した。オリンピックの応援業務を命じられるかもしれないが、被災地切り捨てのオリンピックをオール北海道で進めることはあり得ない」(50代男性)、「関生弾圧を許してはならない。改憲・戦争をめざす安倍は労働組合の存在を疎ましく思っている。団結の強化のための行動が必要」
 国鉄1047名解雇の当事者で動労総連合・北海道委員長代行の成田昭雄さんがまとめの発言。「解雇の当事者も苦労したが、一番苦労したのはその家族だった」「2010年4・9政治解決後の闘いで、15年6月、最高裁に不当解雇のからくりを認めさせた。昨年12月の動労総連合の大会で、国鉄闘争と一体で関生防衛に取り組むと決めた。国鉄分割・民営化の過程で、雪の中から見つかった知り合いを含め、200人以上が自殺した。だから2・16を絶対に忘れない。解雇撤回まで闘い続ける」と決意を明らかにしました。
(札幌 J・S)

このエントリーをはてなブックマークに追加