全学連国賠 学生への暴行が明白に 公安の居直りを粉砕
週刊『前進』04頁(3110号04面04)(2020/02/24)
全学連国賠
学生への暴行が明白に
公安の居直りを粉砕
2月13日、東京地裁民事第31部(金澤秀樹裁判長)で16年9月全学連大会への公安警察襲撃に対する国家賠償請求訴訟第15回口頭弁論が行われました。今回は、東北大学・安澤和芳さんと公安警察の中山幹也、小林正樹への証人尋問が行われました。
安澤さんの証人尋問では、1日目の全学連大会後と2日目の大会前における動画の静止画を使って、中山と小林の安澤さんへの暴行を立証していきます。また、2日目の大会前では、公安警察が全学連参加者に対してマスクやタオルを取り、暴行することに対して、大会参加者の学生を守ろうとする安澤さんの腕を中山がねじり上げる暴行も暴露されました。傍聴席からも公安に対して怒りの声がたたきつけられました。
次に中山の証人尋問です。中山は安澤さんの行動を「何かをすると思い静止した」として安澤さんへの暴力を正当化しました。さらに、腕をつかんだ後にねじり上げたことも「していません」と恥知らずにも開き直りました。「映像ではマスク、タオルを取ったかもしれないが、自分のところしか見ていないから知らない」とか、「ちょっと(マスクを)ずらすぐらいはしかたがない」と言い放つありさまです。さらに小林証人尋問が続きます。小林は「もっとも興奮していた安澤」と言い、「ヘッドロックはしてない」「髪をつかんだりしていない」と全面的に居直る証言でした。しかし、小林の腕が安澤さんの首に巻きつき、暴行を加えている動画の静止画を示された小林は、「肩から胸に腕をまわしているように私には見える」とごまかすしかありませんでした。
次回は、公安警察の当時の責任者である星隆夫と芝拓臣が出てきます。学生側の証人尋問は斎藤前全学連委員長であり、全学連と公安警察のトップとの直接対決です。この世紀の一大決戦を見逃す選択肢はありません!
3月12日(13時半開廷)の国家賠償請求訴訟に全国の学生、労働者の結集を訴えます!
(全学連国賠原告・仲井祐二)