一斉行動 成田「機能強化」阻む 農地守る闘いに住民の共感

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週刊『前進』04頁(3110号04面03)(2020/02/24)


一斉行動
 成田「機能強化」阻む
 農地守る闘いに住民の共感


 2月15日、三里塚芝山連合空港反対同盟と支援連の仲間が80回目の空港周辺情宣一斉行動を行った。
 今回用意された反対同盟ニュース第75号は、改めて空港機能強化策を暴露・弾劾し、3・29全国集会への結集を呼びかける内容だ。国土交通省の公聴会で公述人として意見を述べた2人の成田市民の声を掲載している。「国際都市成田」と宣伝しながら今回の機能強化で限界集落になろうとしていることは納得できないと弾劾し、これまでの住民説明会でも飛行時間延長について騒音下の住民は誰一人として了解していないと鋭く告発している。
 一同、同盟ニュースを手に飛び出した(写真)。
 国交省の認可後も、住民はあきらめたわけではまったくなかった。畑で作業中だった農家からは「今度は深夜まで飛ばして朝5時からもでしょ。今でもうるさくてたまらない。がんばってどんどん宣伝してほしい」と激励を受けた。敷地内住民も「まわりがどうであれ、納得なしにはんこは押さない」「二度目の移転は拒否する」と力強く応えた。
 この日は住民から、市東さんの農地取り上げ強制執行を許さない要望書が12通寄せられた。今年は暖冬で苦戦を強いられているという農家は、「国がもっと農業を考えるべき」と市東さんの闘いへの強い共感を語ってくれた。
 午後4時半。再び離れに集まった仲間はそれぞれ住民の反応について報告し、反対同盟の主張の正義性への確信を深めた。
 最後に市東さんが、「正しい情報を反対同盟が伝えていけるようこれからもがんばろう。状況の変化はいろいろと起こってくる。住民が思いを貫き通せるよう支えよう」とまとめた。次回行動日は、3月15日。

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