2・16集会 運転士・車掌廃止に反撃誓う 闘う労組とり戻し改憲阻止へ 国鉄解雇撤回・関生弾圧粉砕を
2・16集会 運転士・車掌廃止に反撃誓う
闘う労組とり戻し改憲阻止へ
国鉄解雇撤回・関生弾圧粉砕を
命の防衛より治安対策を優先安倍政権打倒へ今こそ決起を 3・11福島―3・22新宿デモに立とう
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国鉄闘争全国運動は2月16日、東京・江戸川区葛西区民館ホールで集会を開き、500人が集まった。33年前の1987年2月16日は、国鉄労働者にJRへの採用・不採用が通告された怒りの日だ。集会は、国鉄1047名解雇を必ず撤回させ、全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部への弾圧とJR東日本の「労組のない社会」づくりの攻撃を打ち破り、運転士と車掌の職名廃止に総力で立ち向かうことを確認した。
関生弾圧うち破れ
集会の司会を動労千葉の北嶋琢磨副委員長と動労水戸の高野安雄副委員長が務めた。
開会あいさつに立った国鉄闘争全国運動呼びかけ人の金元重さんは、2010年6月にスタートして10年になるこの運動の歴史を振り返り、「今年こそ正念場。国鉄闘争と関西生コン支部弾圧粉砕の闘いを一体で進めよう」と訴えた。
続いて全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の代表が登壇し、弾圧との闘いについて報告、「各職場でストライキに立つことが関生支部への最大の支援だ」と呼びかけた。
東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会の吉本伸幸書記長と国鉄闘争全国運動呼びかけ人の花輪不二男さんが、3月15日に行われる関生労組の弾圧を許さない東京の会・結成集会への参加を訴えた。関生支部の武建一委員長の半生と闘いを描いた映画「棘(とげ)」製作者の杉浦弘子監督が、「武委員長を取り戻すために映画を製作した」と述べ、「棘男」著者の平林猛プロデューサーは「関生支部への弾圧に沈黙していることは罪だ」と行動を呼びかけた。
動労千葉からの報告を関道利委員長が行った。
再び決戦期に突入
関委員長は「分割・民営化を超える攻撃が始まり、再び決戦の時が来た」と声を強め、「労組なき社会」を狙う攻撃や運転士・車掌の職名廃止に対して「ストを構えて闘う」と宣言した。また「安倍の改憲への執念を侮ってはいけない」と指摘し、改憲・戦争阻止へ闘うことを強調した。そして「昨年は騒乱が世界を覆った。今年は日本の労働者も必ず闘いに立つ」と確信に満ちて語った。
動労千葉弁護団の葉山岳夫弁護団長が1047名解雇撤回の労働委員会・裁判闘争について報告し、「勝利のためには強力な運動の力が必要だ」と力説した。
動労千葉争議団の中村仁さん、動労総連合1047協議会代表の小玉忠憲さんと同副代表の羽廣憲さんが解雇撤回まで闘う固い決意を表明した。
動労千葉の川崎昌浩書記長は、運転士・車掌の職名廃止と総力で対決し、JR東労組が崩壊する中で「20春闘を組織拡大春闘として闘う」と述べた。そして3月14日のダイヤ改定当日に動労千葉が開く総決起集会への結集を訴えた。
動労水戸の照沼靖功書記長は労働者と乗客に被曝を強いる常磐線全線開通を許さないと表明した。動労神奈川の桑原豪臣副委員長は「3徹勤務」の強制をはねのけたと報告した。
動労福島の橋本光一委員長は、常磐線全線開通は郡山総合車両センターの労働者にも被曝をもたらすと弾劾し、3・11反原発福島行動への参加を呼びかけた。
決意表明でユニオン習志野の菊池晴知委員長が、会計年度任用職員制度をめぐる習志野市当局との攻防について述べ、フルタイムの非常勤職員をパート扱いにしようとする攻撃を押し返していると報告した。
改憲・戦争阻止!大行進・神奈川の教育労働者は、自衛隊の中東派兵に抗議した横須賀闘争をはじめ、これまで接点のなかった人々と手を携え運動を広げていると発言した。
閉会あいさつを国鉄闘争全国運動呼びかけ人の長谷武志・全金本山労組副委員長が行い、「国鉄闘争を土台に私たちの闘いは継続し勝利している。原点に返り職場から連合に代わる労働運動を」と呼びかけた。
集会を機に、1047名解雇撤回へ中央労働委員会あての新たな署名運動が始まった。運転士・車掌の職名廃止反対の街頭宣伝やJR職場へのビラ入れも各地で取り組まれている。2・16集会は、JR職場から労働運動を再生する新たな闘いのスタートを切った。
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開会あいさつ
全国運動結成10年、今年こそ正念場だ
国鉄闘争全国運動呼びかけ人 金元重さん
国鉄分割・民営化から33年になります。そして今年は、国鉄1047名解雇撤回闘争をめぐる2010年4月9日の政治和解から10年の節目の年です。当時、根本の解雇撤回を抜きにしたまま、いくばくかの金銭と引き換えに、国鉄闘争の旗が降ろされようとしていました。
しかし、国鉄分割・民営化という国家的不当労働行為への抵抗をあくまで貫き、解雇撤回を勝ち取る気持ちを持ち続けた動労千葉と、国労闘争団の中で和解を拒否した人々は、このまま引き下がるわけにはいかないという固い決意のもとに国鉄闘争全国運動を立ち上げたのです。
それから10年、「よく維持し闘い続けてきたな」という思いが共通にあると思います。この10年でどういう成果を勝ちえ、今何が課題かを総括し、明日からの闘いに備えるのがこの集会です。私自身、呼びかけ人として何を訴え、何をすべきなのかを考えて、新たな思いで取り組みたいと思っています。
JR設立委員長、当時、経団連会長の斎藤英四郎が関与した不採用基準の策定は不当労働行為という2015年6月30日の最高裁決定を勝ち取ったのは、大きな成果です。今年は中央労働委員会での闘いという新しいステージに入ります。長い闘争でいささか息切れしている面がなきにしもあらずかもしれませんが、ここが正念場だと一層の努力をしていくつもりです。
歴史上、類を見ない労働組合弾圧を受けている関西生コン支部について、全国的な反撃の態勢が着々とつくり上げられています。国鉄闘争と関生弾圧粉砕闘争を一体とした闘いが求められています。3月15日の東京での関生支援の集会に参加をお願いします。
動労千葉の報告
運転士と車掌廃止にストを構え闘う
動労千葉委員長 関道利さん
国鉄分割・民営化による不当解雇から33年を迎えます。この攻撃は戦後最大の労組解体攻撃でした。それは労働運動の後退と非正規職が蔓延(まんえん)する社会の出発点になりました。だから絶対に認めるわけにはいきませんでした。
今、JRの職場では、国鉄分割・民営化を超えるような攻撃が始まり、再び決戦の時が訪れています。
2月10日、東労組から東京・八王子・水戸の3地本が分裂しました。現場組合員を置き去りにした、幹部連中の間の組合財産をめぐる醜い争いです。問題の核心は、この分裂が会社による東労組解体攻撃の結果だということです。社長の指示で社友会の組織化が進められています。社友会を通して労働条件改悪、不利益変更も会社が好きにできるようにする。正社員を解体し、総非正規職化を進める。それは「働き方改革」の正体そのものです。
JR東日本は4月1日に運転士と車掌の職名を廃止します。乗務員を最大10年で配転すると言っています。運転士や車掌がなくなるなど、150年の鉄道の歴史で初めてのことです。
あきらめさせ、抵抗できなくさせ、労働者の権利を根本から破壊する狙いです。だからこそ職場からの反撃が必要です。闘えば道は開けます。3月ダイヤ改悪、運転士・車掌の職名廃止に対しストライキを構えて断固立ち上がります。
関西生コン支部には、戦後最大の労働運動弾圧が加えられています。現代の産業報国会化攻撃です。労働組合がつぶされるとき、改憲・戦争が現実のものになります。
安倍の改憲への執念を侮ってはなりません。安倍は年頭から「自らの手で改憲を行う」と言い、自衛隊の中東派兵を強行しました。改憲発議を阻止し戦争を絶対にさせないため、まなじりを決して闘いに立つことを訴えます。
2019年は世界中でデモやストライキが闘われ、時代は動き始めています。日本の労働者も必ず立ち上がる。その可能性をつかみ取るため本気になって努力し、格闘しぬきましょう。
国鉄分割・民営化に対する30年の闘いは、不採用基準そのものが不当労働行為だったと最高裁に認めさせました。国家的不当労働行為の真実を私たちの闘いが暴いたのです。しかし、すべての真実が明らかになったとたん、労働委員会も裁判所も審理を拒否する。これが現局面です。もちろん簡単な闘いではありませが、われわれは敵を追い詰めています。3月19日から東京高裁での闘いが始まります。中労委に対する署名を全力で開始したい。
国鉄・関生決戦に勝利し闘う労働運動を復権させ、1047名解雇撤回を勝ち取る。この集会をその出発点にしたいと思います。