団結街道裁判 小泉市長を証人に呼べ 廃道の責任を追及
団結街道裁判
小泉市長を証人に呼べ
廃道の責任を追及
2月7日、千葉地裁民事第3部(内野俊夫裁判長)で団結街道裁判が開かれ、三里塚芝山連合空港反対同盟と顧問弁護団、支援の労働者・学生・市民は、農地死守の気概で闘った。
成田市は天神峰の農家・市東孝雄さんの営農に不可欠の団結街道(成田市道・天神峰―十余三線)を、2010年6月に暴力的に封鎖・廃止し、その土地を格安で成田・空港会社(NAA)に売り飛ばした! 弁護団は、廃道処分の最高責任者である小泉一成・成田市長の証人喚問を一貫して要求している。
今回弁護団は、2009年7月の4者協議会(国交省、NAA、千葉県、成田市など関係市町)に向けて行われた成田市の庁議の会議録、市とNAAの協議の議事録などの文書提出命令を申し立て、被告・市を追及した。
成田市は、この4者協議会の場で初めて団結街道廃道が協議され合意されたと説明するが、それはうそだ。4者協以前にNAAから第3誘導路建設のために廃道を要請され、市はそれに唯々諾々と従ったというのが真実だ。道路法も無視したこの暴挙を「政治案件」として進めた責任者が、小泉市長だ。
内野裁判長は小泉市長の証人採用について結論を出さず、代わりに道路管理課主任だった松本光平を証人として呼ぼうとするが、そんなごまかしは許さない! 弁護団の気迫と「小泉市長をここに呼べ!」という傍聴者の怒りが廷内を圧倒したが、裁判長は聞こえないふりをして終始視線を下に向け、次回期日を6月26日と指定して閉廷した。
近くの会場で報告集会が開かれ、葉山岳夫弁護士をはじめ弁護団が、市長の証人喚問をなんとしても実現する決意を表した。また、安倍内閣が東京高検の黒川弘務検事長の定年を延長して検事総長に据えようとしていることを、重大な脱法行為として弾劾した。
動労千葉の滝口誠さんが連帯発言に立ち、最後に司会の伊藤信晴さんが、3・25―27請求異議裁判控訴審(東京高裁)から3・29全国集会(成田市赤坂公園)への総決起を訴えた。
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三里塚闘争裁判日程
◎第3誘導路裁判
3月10日(火)午前10時30分開廷 千葉地裁
◎新やぐら裁判
3月18日(水)午後1時30分開廷 千葉地裁
◎請求異議裁判控訴審
3月25日(水)午後2時開廷 東京高裁