動労神奈川 時廣書記長の解雇撤回へ 中労委で堂々の証言
週刊『前進』04頁(3106号02面03)(2020/02/10)
動労神奈川
時廣書記長の解雇撤回へ
中労委で堂々の証言
(写真 支援にかけつけた動労総連合の仲間と共に、中労委での証人尋問を闘いぬいた。前列でのぼりを持つ左から2人目が時廣書記長、3人目が桑原副委員長【1月31日 東京・港区】)
1月31日、「時廣書記長の解雇を撤回し職場に戻せ」と闘っている中央労働委員会で、審問が開かれました。動労神奈川の時廣慎一書記長、桑原豪臣副委員長、JR東日本環境アクセスの飯田小田原事業所所長、橋本アクセス常務の4人が証言しました。
時廣書記長は、動労神奈川について「会社と闘うだけでなく、困ったときにお互いに助け合えるファミリー」「職場の仲間ともいつも助け合って仕事をしていた」と組合と職場の仲間との団結を大事にして闘っていることを証言しました。争点となっているアクセスがデッチあげた報告書については「ここに書かれていることは間違っています」とキッパリと断言し、具体的に反論しました。最後に、「自分の解雇撤回、非正規職撤廃の闘いは、自分ひとりの問題じゃなくて、みんなの問題」「すぐに解雇するような会社が多いが、解雇させないような社会にしたい」と決意を語りました。
桑原副委員長は、アクセスの現場で起きている24時間の徹夜勤務が3回続けて強制される過酷な「3徹勤務」を怒りをもって弾劾しました。動労神奈川が1月14日に出した申入書に触れ、根本的な問題は雇い止めとパワハラで労働者を職場から追い出した結果の人手不足であり、所長や管理者が徹夜勤務をやらないで一部の労働者に押し付けていることを弾劾。「アクセスの不当労働行為は明らか。時廣さんを職場に戻せ」と訴えました。
飯田所長と橋本常務に対して、アクセスの現場の状況と動労神奈川の闘いに基づいて徹底的に追及しアクセスの主張の破綻を暴き出しました。
審問には動労総連合や神奈川から30人の仲間が結集し、いすを増やした審問室は満員となりました。動労総連合は審問の前に中労委の前で街宣を行い、国鉄1047名解雇撤回と2・16国鉄集会への結集を訴え、ともに闘いました。
中労委はこの日で結審となりましたが、2016年8月以来の神奈川県労働委員会闘争、19年6月以来の中央労働委員会闘争で、デッチあげの証拠しか出せないアクセスに対して、職場の現実と動労神奈川の闘いを踏まえた証拠を具体的に書面、証言で主張してJRとアクセスを圧倒しました。神奈川県労委命令は、アクセスの不当労働行為と不誠実団交を認定し救済命令を出しながら、解雇撤回だけは棄却するという反動命令でした。中労委闘争を通して絶対に解雇撤回をかちとります。
(動労神奈川書記・三苫昭)