団結ひろば 投稿コーナー
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年金マイナス改定許さない
東京 竹平理恵
年金が4月分からまた実質減にされようとしています。賃金・物価上昇分より年金の増額分を抑えるマクロ経済スライド制が2年連続で発動されるからです。
消費税の増税に加えて、年金がまた削り取られるのかと歯ぎしりする毎日ですが、さらに逆なでする報道がありました。1月28日付日経新聞の社説「年金のマイナス改定を可能に」です。「マクロスライドには欠陥がある」、それは「名目年金額を前年度より減らさない仕組み」だとし、昨年の厚生労働省の年金財政検証を引き合いに出して、「高齢者が年金をもらいすぎている」から「年金のマイナス改定を可能にする制度改革が不可欠だ」と言っているのです。安倍の本音であり「全世代型社会保障改革」の中身です。
確定申告の時期を迎え、私の元にも昨年受給した年金の源泉徴収票が届きました。支給額は、ほんの少しですが一昨年より増えています。マイナス改定とは、この数字を減らしていくこと。受給者の怒りに火がつかないはずがありません。
昨年は世界各国で年金改悪に反対する百万人規模のデモやストライキが起きました。フランスでは、支給開始年齢の引き上げと減額に反対して12月5日を起点に交通や医療、教育機関などでストに突入。闘いは年を越して継続し、1月21日には電力労組がストで電力供給を止めました。
日本では1973年春闘で53単産354万人が年金ストを打ち、物価スライド制を導入させた歴史があります。年金を奪い、死ぬまで働かせようとする安倍政権を倒そう。ストライキを復権させ今春闘を闘おう。
神奈川で星野絵画展と総会
神奈川・星野文昭さんを取り戻す会 高橋道子
神奈川星野文昭絵画展を1月16〜19日の4日間開催しました。今回は「改憲・戦争阻止!大行進神奈川」が陣形を拡大・発展させる中でかちとり、来場者は延べ496人でした。17日には関西生コン支部への弾圧を許すな!「棘(とげ)」上映会が、同じ「かながわ県民センター」2階で開催され、多くの参加者と合流できました。
会場は横浜駅のすぐ近くで、連日様々なイベントや会合が行われる県民の活動の拠点です。広い1階展示室に星野さんの絵画47点、生前の写真を含む資料などを展示し、DVDを上映。さらに、三里塚の市東孝雄さんの畑に植わる〈星の木〉と〈星野さんの部屋〉を再現するなどのワークショップも試みました。
毎月の実行委員会での論議で「会場があまりにもオープンで、万が一にも絵の損失や破壊があってはならない」と開館〜閉館(午前9時〜午後10時)まで防衛体制をとり、準備、開催、総会、後片付けなど、地区をこえた団結でやりきったことが重要だと思います。
最終日には、神奈川・星野文昭さんを取り戻す会の総会を開催。星野暁子さんと大坂裁判事務局の杉浦文俊さんに来ていただきました。「私が星野になる」という暁子さんの年頭決意と共に語られた文昭さんの肝臓がんとの闘いと医療の実態(医療放棄、医療隠ぺい、医療過誤)に、参加者は星野さんを獄死させた国家権力犯罪を決して許さない怒りを共有しました。
星野闘争は、星野文昭さんの命を引き継ぐ新たな段階に入りました。国家賠償請求、第3次再審、大坂裁判を改憲・戦争阻止とともに闘いとりましょう!
「復興五輪」に怒りの講演会
東京・江戸川区 北沢隆広
京都大学原子炉実験所の元助教・小出裕章さんの講演会が1月25日に地元の江戸川区で開催されました。テーマは「東電福島・放射能汚染の拡大と〝オリンピック〟」。小出さんは福島第一原発事故以前から40年以上にわたり、原発の危険性の研究と原発をなくす運動を続けてきた方なので、会場もほぼ満席でした。
小出さんのお話で印象に残ったことをいくつか報告します。小出さんはまず「事故から9年たっても、福島原発の溶け落ちた炉心がどこにどんな状態であるかすら分からない。ロボットを投入しても強力な放射線によって壊れてしまい、使い物にならない。労働者が被曝しながら作業している」と、厳しい現状と現場の苦闘を語りました。
放射能についても「事故で大気中に放出されたセシウム137は広島原爆の168発分、海に放出されたものを合わせると、現在までに放出されたセシウム137は広島原爆約1千発分」と解き明かし、「多くの人が高濃度の汚染地帯に棄民にされている」と怒りのこもった解説でした。
結びとして「原子力マフィアは福島原発事故を忘れさせようと画策しており、そのためのオリンピックである。今なすべきは、オリンピックではなく、福島第一原発事故の収束と被害者の救済である」と言い切り、「オリンピックに反対するのが非国民であるかのように言われるなら、私は喜んで非国民になろうと思う」と力強く語りました。
質疑応答もあり、小出さん、参加者の皆さんから多くのパワーを頂きました。
横田騒音被害認めない判決
改憲・戦争阻止!大行進三多摩実行委 内田晶理
1月23日、東京高裁で第9次横田基地公害訴訟の判決法廷が開かれ、洞口朋子杉並区議と一緒に傍聴してきました。東京だけでなく沖縄や広島、神奈川など同様の訴訟を闘う仲間を含め三桁を超える人びとが傍聴にかけつけました。
この訴訟は、基地周辺住民が騒音被害の賠償や米軍機と自衛隊機の夜間・早朝の飛行差し止めを国に求めるものです。判決は、住民の最大の願いである差し止めを認めず、将来分の被害への賠償も認めない「型通り」の反動判決でした。同種の訴訟は全国で40年以上闘われ、40回以上の判決が出ています。
ところが国は、騒音被害の違法性を認めながら、飛行の差し止めは安保を盾に一貫して門前払い。何の解決方法も提示せず、住民の生活を破壊しています。しかも今回、阿部潤裁判長は、オスプレイが配備され騒音被害も事故の危険も増大しているという現実を無視して、わずか1回の弁論で結審する暴挙に出ました。
公判後、原告団長の福本道夫さんは「公害裁判なのに一度も現地に来ない、一度も原告の声を聴かない。許せない」と裁判長を弾劾しました(写真)。この裁判長の姿勢こそ中東侵略戦争への参戦、改憲に突き進む安倍政権の姿です。
今年も1月上旬からオスプレイが住宅地や学校の上空を飛び回っています。沖縄―全国で基地の現実と闘う仲間と共に東京からオスプレイ撤去、横田基地撤去へ闘います。