全学連国賠 うろたえ言い訳に終始 公安警察を追及
週刊『前進』04頁(3102号04面02)(2020/01/27)
全学連国賠
うろたえ言い訳に終始
公安警察を追及
1月16日、東京地裁民事第31部(金澤秀樹裁判長)で2016年9月の全学連大会襲撃事件の国家賠償請求訴訟第13回口頭弁論があり、被告(公安警察)側の鈴木達、古畑直哉、藤澤弘和の証人尋問が行われました。
鈴木達は、「全学連の吉田耕くんが会場方向に走っていくので、引きとめようと右手で吉田くんのリュックをつかもうとした」と主張。このデタラメな主張に対して弁護士は、「こぶしを握りしめて、腕を振りかぶっているように見えるが、あなた(鈴木)はリュックをつかむのに、振りかぶってこぶしを握るのか」と追及しました。
次の証人尋問は古畑直哉です。弁護士から鋭い追及が行われました。古畑の言い分は「仲井祐二さんが自分(古畑)に対して、右手を差し出してきた。公務執行妨害、または公務執行妨害になる恐れがあったため、仲井さんの手をつかんだ」です。これに対して弁護士は、全学連が提出した証拠を突きつけ、仲井さんは全学連大会の参加者を撮影している公安警察のカメラに手を伸ばしており、一度も古畑に向かっていないことを証明しました。さらに、「『仲井さんが視察員(公安警察官)に罵声を浴びせていた』と証言しているが、映像ではあなた(古畑)も『バカ』(ママ)と言っている。これは職務なのか? 公安こそが全学連をあおっているのではないか!」と迫りました。
最後は藤澤弘和です。ものすごい形相で仲井さんの胸ぐらをつかんでいる状況を弁護士が追及。藤澤は「仲井さんは終始、威嚇的な態度をとっていた」「胸ぐらをつかんだのではなく肩をつかんでいる」「仲井さんは興奮状態で自分は冷静だった」と証言。かなり追い詰められてうろたえ、苦し紛れの言い訳を繰り返していました。
次回は2月13日(木)午後1時30分開廷。原告からは私(安澤)、被告からは中山幹也、小林正樹の証人尋問が行われます。
(全学連国賠原告・安澤和芳)