2020年労農連帯で勝利へ 市東さんの農地死守誓う 反対同盟が新年デモ・旗開き

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週刊『前進』02頁(3099号01面01)(2020/01/16)


2020年労農連帯で勝利へ
 市東さんの農地死守誓う
 反対同盟が新年デモ・旗開き

(写真 団結旗開きに先立ち、反対同盟を先頭に新年初の敷地内デモ【1月12日 成田市東峰】)

(写真 農地強奪攻撃と闘う市東孝雄さんが「54年の農地死守・軍事空港反対の初心を曲げずに闘う」と宣言し乾杯の音頭を執った【1月12日 千葉県成田市】)




 1月12日、三里塚芝山連合空港反対同盟が呼びかける新年初の敷地内デモと団結旗開きが行われ、125人が参加して「農地死守」の決意を新たにした。
 午前10時、頭上40㍍をジェット機が飛ぶ東峰神社で、新年恒例の鳥居のしめ縄の交換を行った(写真)うえで、市東孝雄さん宅南の開拓組合道路に移動。太郎良陽一さんの司会で集会が始まった。
 最初に反対同盟事務局を代表して、東峰の萩原富夫さんが発言に立った。「東京高裁は請求異議裁判控訴審を第3回の3月25日で結審しようとしている。絶対に許さず、三里塚54年の勝利の地平を打ち固め、農業・地域・自然・生活を守り、戦争に反対し、空港機能強化を粉砕しよう」
 続いて動労千葉の中村仁さん、反対同盟顧問弁護団などが連帯発言に立った。
 さらに、茨城県から飛び入りで参加した2人がマイクを握った。「私たちは空港機能強化を承諾していない。成田空港はデータを改ざんして騒音対策は必要なしと言いはり、住民を無視している。茨城でも反対するデモをやるために、今日は勉強に来た」。全員が拍手と歓声でこれに応えた。
 力強くシュプレヒコールを上げてデモに出発。コースは、市東さんが南台の農地に毎日通う道だ。宮本麻子さんが宣伝カーから「強制執行阻止」のアピールを一帯に響かせた。
 午後1時、成田市内のレストランで団結旗開きが盛大に開かれ、木内敦子さんと宮本さんが司会を務めた。最初に萩原さんが反対同盟の「闘争宣言」を読み上げ、①請求異議控訴審に勝利し農地を守る、②第3滑走路・空港機能強化を粉砕する、③戦争と改憲の安倍政権を打倒する、の3点を訴え、3・29全国総決起集会(成田市赤坂公園)への大結集を呼びかけた。
 市東さんが「裁判結審の攻撃が迫っているが、54年の農地死守・軍事空港反対の初心を曲げず闘う」と宣言し乾杯の音頭を執った。
 続いて動労千葉の関道利委員長が連帯発言に立ち、運転士、車掌の職名廃止攻撃を怒りを込めて弾劾し、反対同盟と車の両輪として闘いぬく決意を表した。
 厳しい弾圧をはねのけて駆けつけた全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の西山直洋さんは、逮捕攻撃などにひるむことなく立ち向かい2020年を勝利の年にすると誓った。
 関西実行委に続き、反対同盟顧問弁護団の葉山岳夫弁護士は、東京高裁・菅野雅之裁判長による3月結審策動に警鐘を鳴らし、現地攻防と一体で裁判闘争を闘いぬく決意を表した。
 市東さんの農地取り上げに反対する会、群馬・市東さんの農地を守る会、全国農民会議の小川浩共同代表、婦人民主クラブ全国協議会、星野全国再審連絡会議の星野暁子さん、都政を革新する会、泉州住民の会代表の中川育子さん、動労水戸の杉井文彦執行委員、全国水平同盟の狩野正幸さんなどの発言が続いた。
 全学連の斎藤郁真前委員長は全世界の革命情勢を熱く語り、「三里塚が育んだ労農連帯でこの社会を変える」と決意を述べた。
 革命的共産主義者同盟を代表して秋月丈志書記長が「三里塚、JR、関西生コン支部に一線を越えた攻撃がかけられているが、それは敵の崩壊状況をも表している。革命をやる力をつけて3・29集会の大結集を実現する」と決意表明し、歓呼の声で迎えられた。
 最後に伊藤信晴さんの音頭で団結ガンバローを三唱し、2020年決戦の熱いスタートを切った。

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