青年への責任かけ解雇撤回させる 動労総連合1047協議会代表 小玉 忠憲さん
週刊『前進』02頁(3093号01面02)(2019/12/12)
青年への責任かけ解雇撤回させる
動労総連合1047協議会代表 小玉 忠憲さん
(写真 11・3労働者集会で国鉄1047名解雇撤回へ争議団が決意表明)
中曽根が強行した国鉄分割・民営化で私は解雇されました。1987年2月16日、「あなたにはJR採用通知が来ませんでした」と言われただけで、何で不採用になったのかを、いくら管理者に聞いても、まったく答えはありませんでした。解雇されたのにその理由も告げられなかったことは、怒りに堪えません。
JR東日本など本州JRでは、閣議決定された定員を意図的に下回る人数しか採用しなかった。なぜそのようなことがされたのかという真相は、いまだに隠されたままです。
国鉄分割・民営化で、国民の財産である国鉄の巨大な資産が、ただ同然で民間企業とされたJRに譲渡されました。これだって犯罪行為なのに、その責任は何も追及されず、やった者はのうのうとしている。そして、国鉄分割・民営化によって新自由主義の攻撃が進み、多くの青年労働者が非正規職にされていきました。これは過去の問題ではなく、今現在、進行していることです。
秋田駅前で解雇撤回の署名を集めていますが、若い人に「あなたは非正規職か」と聞くと「周りはみんな非正規職」と答えます。「何でそうなったのか。国鉄分割・民営化からそうなったんだ」と説明すると、「そうだったのか」と納得して署名してくれます。
国鉄分割・民営化による解雇は私たちだけの問題ではなく、今の青年たちの問題でもあるんです。だから私たちは解雇撤回まで闘う責任があると思っています。(12月8日)