全学連国賠裁判 警察の組織的暴行暴く 仲井祐二さんが証言

週刊『前進』04頁(3092号04面03)(2019/12/09)


全学連国賠裁判
 警察の組織的暴行暴く
 仲井祐二さんが証言


 11月28日、東京地裁民事第31部(金澤秀樹裁判長)で全学連大会襲撃事件の国家賠償請求訴訟第12回口頭弁論が行われました。16年9月、全学連大会参加者に警視庁公安部が白昼公然と暴行を働いたことに対し、公安警察官15人と東京都を相手取った訴訟です。
 今回は原告(全学連)から仲井祐二さん、被告(公安)から公安警察官の河西昭人と佐藤敦の証人尋問が行われました。
 仲井さんへの証人尋問では、公安警察の暴行が決して「緊急時における職務質問の一環」ではないことが明らかにされました。全学連大会1日目の朝の結集段階で京都大学の作部羊平さんが頭から血を流すなどの暴行を受け、全学連はただちに防衛隊を組織。夕方、参加者を防衛して宿への送りをマイクロバスで行うことに成功しますが、公安警察はそれでも参加者の顔をのぞきこもうとするなどの行動をとり、制止した防衛隊にも襲いかかりました。仲井さん自身、自分でも覚えていないほど数々の暴行を受け、その日は身体中が痛かったと述べました。
 さらには2日目の朝、公安警察の岡野直人が防衛隊に参加していた仲井さんに「眼鏡を外しておけよ」と言っており、自身はすでにふだんかけている眼鏡を外していたことを証言。公安警察が最初から組織的に暴行を行うつもりだったことの一端が暴露されました。実際、この日の朝に行われた参加者への公安警察の暴行は1日目と比べても激しいものだったことは、全学連提出のビデオからもはっきりしています。仲井さんはこの過程で服を破られ、眼鏡をなくしたことを証言。許しがたいことです。
 佐藤は証言で完全に居直っていましたが、河西の証言と食い違ったのです。弁護団の懸命な努力で、公安警察の証言の矛盾がどんどん明らかになっています。
 次回は1月16日(木)午後1時30分開廷、傍聴券配布は1時です。多くの傍聴と支援のカンパをお願いします。
(全学連救対部)

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