12・14川崎集会&デモへ 排外主義攻撃うち破る闘いを

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週刊『前進』04頁(3090号04面02)(2019/12/02)


12・14川崎集会&デモへ
 排外主義攻撃うち破る闘いを

(写真 昨年12月15日の川崎市での「入管法改悪反対!技能実習制度廃止を」デモ)


 12月14日、〝国際連帯で改憲・戦争を阻止しよう!「排外」・「国益」に屈しない!12・14川崎集会〟が開かれます。2017年、18年に続く3年目の12月川崎反戦集会です。すべての労働者、在日・滞日外国人労働者の参加を訴えます。

命を削りハンスト

 11・3労働者集会でアピールした仮放免中のトルコ国籍のクルド人デニズ・イェンギンさんは、許せないことに直後の7日に東日本入国管理センター(牛久入管)に再・再収容され、職員への抗弁を理由に「5日間の懲罰房入り」となったことが明らかになった。
 11月2日には、日比谷野音で「11・2朝鮮幼稚園はずしにNO! すべての幼児に教育・保育の権利を! 全国集会&パレード」が開催され、5500人が銀座をデモ行進した。
 10月から消費税が10%に引き上げられ、同時に幼稚園教育・保育が無償化されたが、安倍政権は各種学校であるとの理由で朝鮮幼稚園や外国人学校の付属幼稚園を排除した。拉致(らち)問題の進展がないなどを口実に朝鮮学校を高校無償化から排除したことに対し、朝鮮学校の元生徒たちは自らが原告となり、「後輩に悔しい思いをさせたくない」と提訴して闘っている。
 難民収容者・仮放免者や在日朝鮮人生徒らの決起は根底的・根源的なものだ。そして彼ら彼女らの決起が同じように新自由主義の破産と崩壊の中で生きることさえできない青年労働者・学生の魂を揺さぶり続けている。自分たちの職場・大学・地域の現実、生きていけない社会と同じではないかと。
 在日・滞日外国人労働者をはじめ全世界の労働者民衆が、民族・国籍・国境を越えて団結した巨大な闘いが始まっている。

どん詰まりの安倍

 いま安倍首相はどん詰まりの窮地に立たされている。20年改憲プランがまったく思い通りに進んでいない。しかし安倍政権はそうであるほど、韓国に対する敵視政策を強め、「排外」と「国益」をあおり、戦争に進もうとしている。
 10月国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」中止(その後展示)、11月の「KAWASAKIしんゆり映画祭」での映画「主戦場」の上映中止(その後上映)という一連の事態は、安倍の焦りに満ちた戦争・改憲攻撃だ。
 なぜ少女像が、そして徴用工が繰り返し、繰り返し問題になるのか。それは、日本軍慰安婦問題、徴用工の強制連行・強制労働が日本帝国主義の侵略と侵略戦争、植民地支配が生んだ国家的戦争犯罪そのものであり、天皇の戦争責任を告発しているからだ。
 安倍は「1965年の日韓条約と請求権協定で、問題は完全かつ最終的に解決されている」と、あたかも韓国側が「解決済み」の問題を蒸し返してきたかのように主張している。しかし日韓条約で日本側が一切の謝罪・賠償を拒否したことが問題の核心なのだ。

大行進の発展かけ

 広島教職員100人声明、改憲・戦争阻止!大行進神奈川をはじめ、2020年改憲阻止への新たな飛躍と発展が始まっている。3回目となる今回の川崎集会とデモはますます重要になっている。第2次安倍政権の登場と軌を一にして在特会、ヘイトスピーチが登場した。彼らは攻撃の焦点の一つに川崎、とりわけ在日の集住地域・桜本を定め、執拗(しつよう)な攻撃を繰り返している。在日の存在そのものの抹殺をも狙う許すことができない攻撃である。
 しかしこれに対し職場・地域から大きな反対の行動が取り組まれ、攻撃をうち破っている。これと固く一つになり、「戦争だけは絶対に許さない!」闘いを職場・地域で闘おう。
 関西地区生コン支部に対する組合つぶしは戦後最大の攻撃である。戦争反対、沖縄基地撤去を闘う労働組合への弾圧は私たち自身への攻撃でもある。在特会らの攻撃と完全に一つだ。国際連帯で改憲・戦争を阻止しよう! 12・14川崎集会へ集まろう。

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国際連帯で改憲・戦争を阻止しよう!
「排外」・「国益」に屈しない!12・14川崎集会
 12月14日(土)午後1時開場 1時30分開会
 終了後、川崎駅までデモ行進
 カルッツかわさき 1F大会議室(川崎市川崎区富士見1丁目1―4)
 主催 合同労組かながわ、婦人民主クラブ全国協議会
 共催 改憲・戦争阻止!大行進神奈川

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