結成10年、全国協が大会 1千人建設へ新たにスタート
週刊『前進』04頁(3090号02面03)(2019/12/02)
結成10年、全国協が大会
1千人建設へ新たにスタート
(写真 合同・一般労働組合全国協議会の1千人の組織実現に向け組織戦に打って出る決意を固めた【11月23日 東京】)
合同・一般労働組合全国協議会第11回定期大会が11月23日、東京都内で開かれ、1千人の組織建設へ向かって新たなスタートを切った。
「今大会を新しい全国協の始まりにしよう」
冒頭、東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会の吉本伸幸・全国協代表が、関西地区生コン支部弾圧粉砕への決意を込めて訴えた。
結成から10年。全国協は国鉄闘争全国運動の中から日本労働運動の再生をめざして生まれた。動労千葉の北村武執行委員が来賓のあいさつを行い、大会代議員は関道利委員長新体制と団結して闘う決意を固めた。
大会は、1千人の組織建設実現へ大きな一歩を踏み出した。
総括では、この1年間の闘い——韓国・旭非正規職支会支援共闘会議の結成、コンビニ関連ユニオン準備会の結成、そして関生支部弾圧粉砕の大同団結した運動の推進は、全国協の飛躍と転換をかちとるための重要な闘いであったことが提起された。コンビニ関連ユニオンの鎌倉玲司書記長は、「水面下の、もう我慢できないという怒りが噴出していることは間違いない。闘いを始めた人を見たとき、私たち全国協がどういう態度をとるのかが一つひとつ問われる」「勝てると思ったとき労働者はものすごく強くなる」と、確信をもってコンビニ闘争の教訓を語った。
方針では、1千人建設への具体的な課題と方策が提起された。
あらためて全国協が「組織化の対象を限定しない、すべての労働者のための合同・一般労組の全国組織」であることを確認した上で、この10年間の闘いの中でつきだされた課題を明らかにした。
それは何よりも「基本的・基礎的な労働組合活動の確立」だ。執行委員会、財政、組合ニュース、学習、活動家養成などを持続的に行うこと。
そして「職場組織(支部や分会)をつくり、維持する力量」をつけること。
また地域合同労組の闘いを「業種別・職種別の組織化への挑戦」として位置づけることも重要だ。さらに「非正規・女性・外国人・高齢労働者の組織化」、「改憲阻止の闘い、労働基本権解体との闘い」、「次世代の運動を担う活動家の育成」も待ったなしだ。
ではこうした課題をどう実践するのか。それは、全国での闘いの経験・教訓を蓄積したり、調査・研究をしていく「全国協のセンター機能の強化」である。その重要な柱が、労働者にとって〝親切な〟全国協のホームページを作成し、労働組合を必要とする労働者と全国協を結びつけるための「オンライン・プラットホーム(基盤環境)」をつくることだ。民主労総もそうした努力を重ねてきた。
討論では、労働組合を労働組合としてつくっていくための豊かな教訓と新たな挑戦への意欲にあふれた。
大会は吉本代表―小泉義秀事務局長を選出、1年間の決戦態勢を整えた。