三里塚 移転強要への怒り続々 78回目の一斉行動

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週刊『前進』04頁(3088号03面03)(2019/11/25)


三里塚
 移転強要への怒り続々
 78回目の一斉行動

(写真 出発前に入念な打ち合わせを行う反対同盟と支援【11月17日 成田市天神峰】)

 11月17日、三里塚芝山連合空港反対同盟と支援連は78回目の空港周辺情宣一斉行動を行った。午前8時半、成田市天神峰の市東孝雄さん宅離れに集まった仲間は打ち合わせを行った。
 冒頭、東峰の萩原富夫さんが前日に大阪で開かれ1200人が集まった関西生コン支部弾圧粉砕の集会に同盟を代表して参加したこと、また太郎良陽一さんが長崎の石木ダム建設に反対する全国集会に今参加していることを確認した。伊藤信晴さんは、水戸市で開かれた「STOP!!東海第二原発の再稼働 いばらき大集会」に参加し、水戸駅周辺で要望書を集め50通ほどの協力を得たと報告した。
 市東孝雄さんは、同じく前日に行われた機動隊指揮所弾劾行動に触れ、「日々さまざまな闘いが取り組まれており、お疲れだと思うが今日一日がんばろう」と一同を激励した。
 今回用意された反対同盟ニュース第73号は12・14現地闘争&団結いも煮会(要項1面)への参加を住民に呼びかけるものだ。さらに5日に国交省が成田空港の基本計画を改定し、7日にNAA(成田空港会社)が航空法に基づく空港の変更許可を申請したことを弾劾し、12月に開かれるという公聴会で怒りの声を上げようと訴えている。またA滑走路の運用時間の深夜1時間延長の強行と第3滑走路建設計画に心底から怒り、「用地内と騒音下住民が一緒に声を上げ撤回させよう」と呼びかける横芝光町住民の声を載せている。
 一同、同盟ニュースを手に担当地域へと飛び出した。NAAが用地取得のための同意書取りを強化する中で、用地内とされている地域の住民からは、NAAが若手とベテランで組んでやって来て「反対するなら、いつまで居てもいいが、軒先工事やりますから」と暴言を吐いていったことへの怒りが語られた。また「この年になって誰が移転を望むか! この土地にも家にも愛着があるに決まっている」「この土地で、自分の家で死にたい」との切実な声が寄せられた。また、機能強化による騒音拡大で移転対象となる地域では、「田んぼや畑、お墓は移転することができない」「移転費用は全額先払いではないと聞いている。先立つお金がないので移転などできない」などの声が寄せられた。
 さらに、「木更津へのオスプレイ配備問題やB滑走路の1千㍍延伸は軍用機を飛ばすためだ」と、戦争・改憲に突き進む安倍政権への怒りの声が寄せられた。
 午後4時半、再び離れに集まって集約を行い、次回行動日を来年1月19日と確認し行動を終えた。
 12・14現地闘争&団結いも煮会に駆けつけ、反対同盟とともに市東さんの農地を守り抜こう。
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