関西生コン支部弾圧許さない 大阪 1200人が全国集会で反撃 労働基本権絶対に守れ
関西生コン支部弾圧許さない
大阪 1200人が全国集会で反撃
労働基本権絶対に守れ
11月16日午後2時、大阪・西梅田公園で「声をあげよう! 弾圧ゆるすな! 11・16全国集会」(主催・実行委)が1200人の結集で成功した。集会後にデモ行進が闘われた。デモはボードを掲げて「関西生コン支部への弾圧をやめろ」とアピールした。
昨年以来の全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部への組合破壊を狙った大弾圧に対し、組合員・家族は団結を固めて闘いぬき、反撃の陣形が拡大している。
焦りに駆られた国家権力・和歌山県警は、集会直前の14日、関西生コン支部のY副委員長とN執行委員を「強要未遂」の容疑をでっち上げて不当逮捕した。集会破壊を狙って仕かけてきたことは明らかだ。昨年からの逮捕者数はのべ89人となり、武建一委員長など3人が今も勾留中だ。
新たな弾圧に対し、関西生コン支部を先頭に全国の労働者は激しい怒りを燃やし、直ちに反撃に立ち上がった。動労千葉、全国金属機械労働組合港合同など11・3全国労働者集会を共に闘った仲間をはじめ、多くの労組や関生支部を支援する市民団体が結集した。大型バスをチャーターし結集したところもある。
集会は「当たりまえの市民運動・労働運動を守ろう!」「全日建関生支部つぶしを許さない! 憲法28条・労働3権守れ!」「沖縄の民意をつぶすな! 新基地許すな!」「民主主義をこわすな! 表現の自由守れ!」を掲げて行われた。
不当労働行為と府労働委が認定
全日建連帯中央本部の菊池進委員長が、関西生コン支部の正当な労働組合運動への常軌を逸した弾圧を弾劾した。その中で、大阪府労働委員会が10月21日、関西生コン支部に所属する日々雇用労働者を就労から排除してきた生コン輸送会社に対して「就労排除と団交拒否は不当労働行為」と認定したことを報告した。
関西生コン支部の武洋一書記長が、弾圧を受けている仲間が「組合員と会ってはならない」などの不当な保釈条件によって集会に来ることができないことを糾弾し、並んで登壇した執行委員を紹介し、今後も闘うと力強く断言した。
呼びかけ人で沖縄平和運動センターの山城博治議長は、本格的に進む辺野古への埋め立て工事、南西諸島への自衛隊配備に反対する意志を示した。さらに表現の自由への弾圧と闘う市民運動も発言した。川口真由美さんはミニコンサートで集会の熱気を一層高めた。
関西生コン支部刑事弾圧弁護団の中井雅人弁護士(大阪労働者弁護団)が、関西生コン支部への全ての弾圧が刑事事件とするような内容では一切ないこと、組合員への長期の身体拘束の不当性を強調した上で、武委員長との接見を報告。目の前の弱い立場にある人に寄り添って共に闘う武委員長の姿勢への感動を語り、「弾圧に負けるわけにはいかない」と述べた。
集会決議をあげ、全国集会実行委員会事務局長で全港湾の小林勝彦さんが閉会あいさつを述べ、大阪地方裁判所までのデモ行進に出た。梅田の繁華街を労働組合旗をたなびかせて進むデモに、注目が集まった。
安倍の労組破壊攻撃に負けない
国家権力が関西地区生コン支部を弾圧する真の狙いは、労働者が団結して資本や国家権力に立ち向かう全ての労働組合運動、市民運動を絶滅し、声も上げられない社会をつくることだ。だが、これに労働者は負けていない。労働者人民の危機感と怒りが広がり、全国集会に向かう過程で、東京をはじめ各地で関西生コン支部支援の集会が開かれ、救援カンパが集められ、支援運動が立ち上がっている。全労働者の力で反撃に転じ、安倍政権の改憲攻撃をはね返そう。