労働組合つぶしを許さない 関生支部と連帯し11・16全国集会へ

週刊『前進』02頁(3081号01面02)(2019/10/31)


労働組合つぶしを許さない
 関生支部と連帯し11・16全国集会へ


 11・3全国労働者集会/改憲阻止!1万人行進の大成功をかちとり、全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部への組合つぶしの大弾圧をともにはね返そう。その直後の11月16日、大阪市・西梅田公園での「声をあげよう!弾圧ゆるすな!11・16全国集会」が実行委員会から呼びかけられています。全国から大結集を実現しよう。

権力の労組破壊に立ち向かおう

 関西生コン支部の正当な労働組合としての活動に「恐喝未遂」「威力業務妨害」などとレッテルをはって組合員を次々と逮捕・起訴する大弾圧がしかけられています。逮捕者はのべ87人、起訴者はのべ65人。武建一委員長、Y副委員長は1年を超える長期勾留を強いられています。
 この弾圧を許した先にあるのは、労働者が資本に対して声を上げることもできない「労働組合なき社会」です。反撃の闘いが全国各地で始まっています。関生支部を守りぬくとともに、憲法28条の労働3権(団結権、団体交渉権、争議権)を全労働者の未来をかけて死守しましょう。
 労組つぶしの弾圧は驚くべき実態です。滋賀の「湖東生コン協同組合事件」では、建設工事に使う生コンを協同組合に加入する企業から購入するように営業したこと、労働組合員が建設現場での労働者の安全にかかわる違法行為を指摘しビラをまいたことが「恐喝未遂」とされました。大阪では2017年12月に行ったストライキで、組合員が非組合員の運転する車両の横に立ちストへの協力を説得したことが「威力業務妨害」とされ、現場行動に参加しなかった組合役員も「共謀」を理由に逮捕されました。
 京都では、組合員が子どもの保育園申請に必要な就労証明書を出すように会社に要求したことが「強要未遂」とされています。一連の逮捕は、関生支部をつぶすことをはじめから狙った不当労働行為です。
 警察官が、逮捕された組合員の家族を「組合をやめないから釈放しない」などと脅して、組合からの脱退や黙秘をやめることを説得させる、実に許せない手口が使われています。組合に残った者を会社が解雇したり、組合員のいる会社にセメント販売量を割り当てないなどとする不当労働行為も行われています。1人当たり最高で1千万円もの保釈金、組合活動を制限する不当な保釈条件など裁判所もやりたい放題の不当労働行為を行っています。
 このような激しい攻撃に抗して、関生支部は公判闘争、府警前闘争をはじめ組合破壊、解雇攻撃と必死で闘い抜いています。すべての労働者は関生支部と団結し、国家・資本による労働組合つぶしと闘おう。
 同時にこの弾圧は、単なる一個別労組への攻撃ではありません。JR東日本では、昨年2月に冨田哲郎社長(当時)が首相官邸で安倍と意思統一をして、労働組合の解体・一掃に向けて動き始めました。それからわずか1年のうちにJR東労組から3万6千人が脱退するという組合破壊が行われ、同時に会社は「労働組合に加入している者の入会資格はない」とした「社友会」の組織化を開始しました。社友会を労働組合にかわる社員代表組織として、社友会の合意だけで、賃金や雇用のあり方などの労働条件を改悪できるようにしようとしているのです。

全労働者の反撃の力を示すとき

 このJRでの動きと、関西生コン支部への大弾圧は完全に一体であり、安倍政権の改憲・戦争、労働組合の「産業報国会」化の最先端の攻撃です。これを打ち破る闘いにともに立ち上がりましょう。11・3労働者集会から11・16全国集会に大結集し、労働者階級の総反撃の意志と力を示そう。
このエントリーをはてなブックマークに追加