団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(3080号04面05)(2019/10/28)


団結ひろば 投稿コーナー

JR四国廃線に反対し行動
 国鉄全国運動・徳島 仙田哲也

 10月18日、第5回「四国の鉄道あり方懇談会」が徳島市で開催されました。この日、国鉄全国運動・徳島の仲間が、徳島県知事に対して、怒りに燃えて廃線絶対反対の申し入れを行いました。
 「あり方懇」では、JR四国社長、4県知事、国交省が一堂に会しながら、「路線維持の妙案なしが露呈」「四国新幹線実現は具体策欠く」と報道されています。JR四国経営陣の論旨は、「赤字は四国の枠で考えろ。廃線が嫌なら自治体が負担しろ」です。しかし、これこそ新自由主義の論理そのものです。マグロを解体するように分割し、エラや骨の赤字部分を切り離し、脂の乗った黒字部分を民営化・私有財産化して大資本が山分けする。赤字は四国100億円、北海道500億円。一方でドル箱のJR東海は、4千億円の黒字。桁一つ数字が違います。これを毎年日本生命と3大銀行に株主配当する。
 この鉄道衰退にあわせて、セブン&アイHDは駅前の「そごう徳島店」をオリンピックと同時に閉店すると宣言。人口減少が叫ばれる2040年を待たずに、街の崩壊が目の前で進行しています。国鉄全国運動と労組の団結力のみが希望です。
 労組破壊、地域崩壊に立ち向かい、11・3労働者集会に合流したいと思います。

85年「10・20」回想し11・3へ
 広島・医療労働者 高島貴志

 今年も「10・20」の日がやってくる。私はこの日は人生の中で、多分ではない、絶対に一番の思い出となる。
 なぜならば1985年10月20日、全学連行動隊として三里塚で機動隊と武力衝突し、最前線で闘ったが故に、ガス銃の水平撃ちによる上顎骨(がっこつ)骨折の負傷で4週間の入院を強制されたからだ。幸い命には問題なかった。こんなことで我々全学連の戦いがつぶされる訳はない。
 今まで生きてきて、最も学習できたのは闘病中だったかもしれないが、だからといって闘病の状態を欲するのは日和見主義と言わざるを得ないと私は思う。
 この10・20の闘争で自分自身が獲得したことは、団結とは皆が心を一つにして闘うこと。だから倍する機動隊にも打ち勝った。我らは勝利したのだ。
 その後30年間、革共同に結集しないでいたが、数年前、党に結集した。
 そして、毎年思い出すのが10・20の闘争現場で、ガス銃で撃たれた私を介抱して、自らのトレーナーを脱いで、打ち震えている私にくれた群馬の女性同志には一目お会いしてお礼をしたいと思います。
 過去の自分に浸っているのではダメで、過去の自分より成長した現在でなければならない。未来は我らが闘い勝ち取るものだ。
 11月集会でお会いしましょう。
 十一月 日帝打倒の 火花散る

歴史を変えるのは青年たち
 東京 櫛渕秀人

 映画「マルクスとエンゲルス」をDVDで見た。
 霧の立ちこめる森、枯れ木を拾う農民たちを殴打する騎馬警官。これを批判したマルクスの記事を掲載したケルン新聞にガサ。連行されるマルクス。
 場面はイギリスの紡績工場に変わり、労働者たちと経営者らがにらみ合う。ストライキだ。マルクスとエンゲルスはパリのルーゲの出版社内で初めて出会う。マルクスはエンゲルスを横柄だと非難するがすぐに双方は互いの著書を評価。エンゲルスはマルクスにイギリス経済学の学習を奨め、以後二人は同志として行動を共にする。
 労働者集会でプルードン、ヴァイトリング、バクーニンなどが演説。マルクスは無政府主義、小ブル主義や、「友愛」を掲げる青年ヘーゲル派などを厳しく批判していく。正義者同盟総会でマルクスとエンゲルスは「人類はみな兄弟」をスローガン化しようとする彼らに対して、「ブルジョアとプロレタリアは兄弟なのか」と質問を投げかけ、「万国のプロレタリア、団結せよ」のスローガン化に勝利する。組織名も共産主義者同盟に変更。こうして第一インターナショナルが誕生する。そして「ヨーロッパに幽霊がでる。共産主義という幽霊である」の一節で始まる『共産党宣言』が書かれていく。
 私が感動したのは二人とも20歳代でこの闘いをやりぬいたということ。歴史を変えるのはやっぱり青年たちだ。本気で青年たちを獲得しよう。ちなみにこの映画は2年前に制作されています

日韓対立の本質学ぶ講演会
 合同・一般労組全国協議会事務局長 小泉義秀

 10月17日、東京の阿佐ケ谷市民講座で「『日韓対立』の本質とは何か? 問われる植民地支配と冷戦の克服」の講演が行われた。講師は鄭栄桓(チョンヨンファン)さん。『忘却のための「和解」』(副題は、『帝国の慰安婦』と日本の責任、2016年刊・世織書房)の著者だ。私はこの著作を読んで以来、講演会があれば参加したいと考えていたが、ついに実現した。鄭さんは1980年生まれの39歳の研究者だ。
 13㌻にわたって小さな文字で書かれたレジュメは、鋭く核心を突いた内容で、講演もよどみなく1時間30分にわたった。構成は「Ⅰ、戦時期の日本の徴用制度と朝鮮人強制連行。Ⅱ、日韓会談と請求権問題。Ⅲ、韓国大法院判決を読む。結び、日韓会談・請求権協定の問題点」だ。
 Ⅰでの徴用制度についての説明は、初めて学ぶことばかりで衝撃を受けた。1946年10月に朝鮮人連盟の未払金要求に対して日本政府が、日本の企業に未払金を供託させて、そのことを当事者には知らせずに10年の時効という形で消滅させたことがレジュメに記されている。最初から凍結・没収する目的で供託させたのだ。こういう事実の解明はきわめて重要である。
 日韓請求権協定、徴用工判決をめぐる問題の核心は日本帝国主義の植民地支配の責任だ。日本政府は植民地支配が合法だったとし、その責任をみじんも認めていない。徴用工裁判は植民地支配の責任を問う闘いであり、だから安倍は激甚に反応しているのである。問われているのは我々がこれに対してどう闘うかだ。

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