「天皇制反対!」銀座デモ 10・22即位「祝賀」を吹き飛ばす

週刊『前進』04頁(3080号01面02)(2019/10/28)


「天皇制反対!」銀座デモ
 10・22即位「祝賀」を吹き飛ばす

(写真 「天皇制反対!」と、全学連を先頭に首都のど真ん中を堂々とデモ【10月22日 東京・銀座】)

 「天皇制反対!」「天皇は戦争責任を居直るな!」「国民統合の象徴なんてうそだ!」——10月22日昼、全学連が主催する「天皇即位儀式直撃!10・22都心デモ」に300人が集まり、銀座の街をデモした。
 この日、新天皇が自ら即位を内外に宣言し、国家の力で全人民に「祝賀」を強制する「即位礼正殿の儀」が行われた。それに対し、全学連を先頭に首都のど真ん中でデモが打ちぬかれ、全国各地で天皇制反対の闘いが取り組まれた。
 午前11時30分、JR新橋駅近くの桜田公園に集まったデモ参加者を前に、全学連の斎藤郁真前委員長がアピールを行った。
 「安倍政権は改憲に向かう動きの中で、人々を愛国主義に絡めとるためのシンボルとして天皇を持ち出してきました。これに合わせて『天皇陛下御即位奉祝委員会』がつくられ、その名誉会長は経団連会長・中西宏明、会長は日本商工会議所会頭・三村明夫、顧問には御手洗冨士夫や森喜朗が名を連ね、代表世話人には連合会長・神津里季生や日本学術会議会長・山極壽一が入っています。戦前と同じ総動員体制がつくられようとしています。この天皇制を私たちの闘いで廃止しましょう!」
 続いて動労千葉の組合員が発言し、11月3日の全国労働者総決起集会への大結集をもって国家主義・排外主義に反撃しようと訴えた。憲法と人権の日弁連をめざす会の武内更一弁護士は、憲法1条の「天皇は国民統合の象徴」という規定の虚構を暴き、安倍の天皇制を使った改憲攻撃を打ち破ろうと訴えた。
 正午、全学連を先頭にデモに出発。警視庁・機動隊はデモ隊を両側から挟み込む形で部隊を配置し、沿道とデモ隊との交流や飛び入り参加を妨げようとしたが、「祝賀ムード」を打ち破る鮮烈な天皇制反対の訴えは道行く人々の圧倒的な注目を集めた。飛び入り参加もあり、デモは大成功した。
 この日は、午後3時から同じく銀座で即位式典反対デモが行われ、警察権力によって3人の参加者が不当逮捕された。この国家暴力こそ天皇制の正体だ。11・3集会とデモで巨大な反撃を巻き起こそう。
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