韓国 100万民主労総、労働者大会へ 非正規職撤廃へ闘い続く
週刊『前進』02頁(3079号01面02)(2019/10/24)
韓国
100万民主労総、労働者大会へ
非正規職撤廃へ闘い続く
(写真 トルゲート闘争勝利!ろうそく文化祭で韓国労総を辞めた労働者も一緒に踊る。資本が分断しても労働者は一つだ【10月19日 ソウル】)
韓国・ソウルで11月9日、「100万のチョンテイル——労働基本法戦取! 労働改悪阻止! 非正規職撤廃! 社会公共性強化! 財閥体制改革!」をスローガンに掲げる民主労総の2019全国労働者大会が開かれる。ろうそく革命後2年間で民主労総は、新たに組合員21万7971人(19年4月現在)を組織し、100万人を超える組織となった。大幅拡大の軸は、公共部門の非正規職労働者、青年労働者、そして女性労働者だ。
トルゲート闘争
韓国道路公社は、イミョンバク政権下でそれまで直接雇用だったトルゲート(高速道路料金所)労働者を非正規職労働者として民間会社に強制配転。所属は変わったが指示・監督は道路公社が継続して行うという違法派遣(典型的な偽装請負)だった。今春、道路公社は「正規職化」と称して料金徴収業務を行う全国6500人余りの労働者に子会社への転籍を強要した。これを拒否した1500人が7月1日付で解雇された。平均勤続10年を超える年配の女性労働者が大部分、障害を持った人も多い。
大量解雇に対し6月30日、42人がソウル料金所の上(キャノピー)で高空籠城(ろうじょう)に突入し、7月1日には約300人が大統領府前で野宿籠城を始めた。
大法院(韓国の最高裁)が8月29日、道路公社に対しトルゲート労働者の直接雇用を命じる判決を出した。これを受け9月9日、慶尚北道キムチョン(金泉)にある韓国道路公社本社での占拠籠城闘争が始まった。闘いは民主労総、韓国労総傘下の5労組の共同闘争として続いた。
しかし10月9日、道路公社と韓国労総料金所労働組合が、与党・共に民主党の仲裁で「労働者を分断し共同闘争を壊す合意」を行った。この合意に怒りが広がり、韓国労総を脱退し、民主労総に合流する解雇者が続出している。
合意に反対し、韓国労総から除名された女性労働者は、「闘いを否定的なものと学んで育った。うちの子にもそう教えた。しかしもう違う。悔しかったら我慢するな。不当なら闘え。大義のために抵抗することはすばらしいことだ。私たちは不法派遣労働者だ。道路公社が不正で、私たちが正しかった」と胸を張る。