10・31狭山闘争に立とう 石川一雄さんと連帯し再審実現を
10・31狭山闘争に立とう
石川一雄さんと連帯し再審実現を
1974年10月31日、東京高裁・寺尾正二裁判長は狭山事件の犯人にでっち上げられた石川一雄さんを無期懲役にした。全国水平同盟と共に、寺尾判決45カ年を徹底的に糾弾し、第3次再審闘争で石川さんの再審・無罪を実現しよう。10・29東京高裁要請行動・包囲デモ、東京・大阪・広島の狭山集会に結集しよう。その力で11・3全国労働者総決起集会への大結集をかちとろう。
同じ裁判長が三鷹事件の再審を棄却
石川一雄さんは50年以上にわたって不屈に国家権力弾劾の闘いを貫いています。石川さんは無実だ。権力犯罪を許さず、狭山再審闘争に絶対に勝利しよう!
狭山裁判の担当である東京高裁第4刑事部・後藤真理子裁判長は、7月31日、70年間無罪を訴えて再審闘争が闘われてきた三鷹事件について、鑑定人尋問も行わず再審請求を棄却しました。
三鷹事件とは戦後の革命期の高揚をたたきつぶすために、権力が仕組んだでっち上げ事件です。それは列車転覆事故という規模の大きさからいって国家権力の総力を挙げた治安事件です。狙いは当時の共産党への弾圧であり、国鉄闘争と労働運動全体を解体する治安弾圧です。狭山事件の担当裁判官は、改憲攻撃として再審却下に走りました。
狭山事件も1960年の安保闘争の高揚を破壊するために仕掛けられました。今、安倍の戦争と改憲攻撃そのものの攻撃です。星野文昭さんへの獄死攻撃、関西生コン支部への弾圧と一体の攻防です。
狭山第3次再審を巡る情勢は、狭山闘争が階級闘争に与える決定的な大きさへの権力の恐怖の現れです。狭山闘争の勝利が労働運動解体の反動をぶち破り、階級的激動を開くという決定的情勢を迎えています。
下山鑑定を武器に権力犯罪を暴こう
下山鑑定は、狭山事件が権力によるでっち上げであることを暴く決定的証拠です。これは、科学警察研究所鑑定による検察証拠をとらえてでっち上げを証明したものです。検察と同じ検査方法で証明し、さらに第2鑑定で科学的に証明しています。検察は逃げることはできません。これを引き出したのは、検察の隠していた証拠を提出させた全証拠開示の闘いです。裁判所こそ石川さんの無実を隠してきた犯罪者です。直ちに下山鑑定の事実調べを行え! 隠している証拠を全て出せ!
石川さんは部落民であることを理由に犯人にでっち上げられました。狭山事件の根底にあるのは部落差別です。権力が労働者の団結を破壊するために、階級分断を意識的に行った権力犯罪だということです。それを、植木団地闘争と一体となった5月の狭山要請行動で東京高裁が認めざるをえない地平を切り開きました。これを暴き引き出したのは地対協攻撃と真正面から闘ってきた地平によるものです。植木団地からの追い出しを認めた大阪高裁判決は「部落民は甘えるな」という差別判決です。
1980年代、中曽根政権は改憲のために国鉄分割・民営化と地対協攻撃で労働運動と部落解放運動の絶滅を狙いました。
今、狭山闘争は国鉄闘争と一体で安倍の改憲攻撃と対決する焦点になっています。
狭山闘争の爆発で戦争・改憲粉砕を
安倍の改憲は狙い通りには進んでいません。だから差別と排外主義をあおり戦争挑発に進んでいるのです。戦争も改憲も、差別をあおって労働者をバラバラにすることなくしてできません。天皇の登場も一体です。
安倍の狙う労働組合のない社会、非正規職だけの世の中は許せません。部落解放闘争を、あらゆる差別と闘い、労働者は一つ、国際連帯と階級的労働運動の路線で闘おう。
再審棄却策動をぶち破って、狭山裁判の再審を絶対に勝ち取ろう。10月狭山闘争から11・3労働者集会へ進もう。
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▼三鷹事件 1949年に国鉄中央線三鷹駅構内で起き6人が死亡した無人列車暴走転覆事故が約10万人の首切りに反対する国鉄労働組合によるものとされ、共産党員の組合員らが逮捕・投獄された事件。死刑が確定し獄死した組合員の家族が再審を請求。同年の下山事件、松川事件と並ぶ国鉄関連の3大でっち上げ事件の一つで、50年朝鮮戦争と軌を一にした弾圧。
▼下山鑑定 1963年に埼玉県狭山市で殺害された被害者の持ち物とされ石川さん宅への3度目の家宅捜索で発見された万年筆が、偽物であることをインクの成分の違いから証明した鑑定。インクに含まれる元素を分析した第2鑑定に検察は反論できていない。
▼植木団地闘争 同和対策事業として大阪府高槻市に土地を提供させ造成させた植木団地で、1975年以降植木・園芸業を営んできた労働者に対する追い出しに絶対反対を貫く闘い。
▼地対協攻撃 同和対策事業特別措置法の廃止に伴い設置された地域改善対策協議会(地対協)が、1986年に政府に提出した意見具申で踏み込んだ、部落の団結破壊、部落解放運動つぶしの攻撃。