団結ひろば　投稿コーナー

全学連大会に参加して
　広島大学　野村　徹

　今回の全学連大会のメインは、京大生の不当逮捕に関する議論でした。学生がキャンパスでビラをまいただけで逮捕された事件の事です。他大と比べて弾圧が大規模なので、まずは京大闘争に全力を傾けるという方針になりましたが、これには賛成します。
　全国の活動家を京大に結集させて、大きな話題を作って欲しいと期待しています。他大学で一人で活動しているという学生は、京大で学生運動のノウハウや方針の立て方を学び、自分の大学に持ち帰ることも出来ますし。10年ほど前の法大闘争の時も、今回と同じ方針が取られたと聞きました。法大闘争の良かったところ、悪かったところを総括して京大闘争の勝利に結びつけてくれると信じています。
　また、新自由主義についても活発な議論が起こり、断固拒否していく方針になりましたが、とても重要なことだと思います。というのも新自由主義を推し進めて得する労働者は一部で、主に得するのは資本家だと考えているからです。
　さらに、新自由主義は合理化、実力主義だと言われていますが、完全な実力主義にはならないと個人的には思っています。やっている業務は同じなのに大企業と下請け企業では給料が違う、女性だと昇進できないなどの話はよく聞きます。実力ではなくて、正社員・非正規、また派遣やどの社会的組織に所属しているかで将来が決まっているのが現状だと思います。このような現実も労働問題として捉え、取り組んでいきたいです。
　これからの１年は改憲問題と対峙していくことになると思いますが、大会で一致させた原則、方針に基づきながら学生運動を盛り上げていきたいと思います。

豊田のＡＧＣ工場前で情宣
　東海合同労組　上本龍一

　９月26日、旭非正規職支会支援共闘会議に結集する東海合同労組は、９月上旬に韓国から来日しＡＧＣ（旧旭硝子）本社闘争を闘い抜いた旭非正規職支会との連帯闘争として、愛知県豊田市のＡＧＣ愛知工場前で情宣活動を行いました。
　韓国地方裁判所で出された、「旭硝子は、旭非正規職支会の解雇を撤回し、直接雇用せよ」とする判決を読み上げ、ＡＧＣ本社の責任を追及し、ＡＧＣ愛知工場で働く労働者に対して、旭非正規職支会と共に闘うことを訴えました。
　青年部の仲間からも、ＡＧＣ愛知工場で働く労働者に向けた、日韓労働者の団結と、国際連帯で社会を変える方針が打ち出されました。
　関生弾圧粉砕の11・３労働者総決起集会へ、共に闘いましょう。

東京入管に「ママを返せ！」
　一般合同労組さいたまユニオン書記長　新井　拓

　９月27日、東京出入国在留管理局前で組合員家族のモロコさんの早期解放を求める緊急抗議行動を行いました。家族を先頭に東京、千葉、神奈川から約50人が参加しました。
　コンゴ民主共和国の内戦から逃れてきたモロコさんは、お連れ合いで組合員のカボンゴさん、小学校５年生と３年生になるお子さんと家族４人で11年間日本で暮らしてきました。
　ところが昨年１月、当時の東京入管は、仮放免の申請に来たモロコさんを、子どもの前で強制収容し、現在まで１年８カ月もの間、収監し続けています。
　また、子宮に嚢胞（のうほう）があり、下腹部の痛みを訴えるモロコさんを、入管当局は８月にようやく病院へ連れて行きます。そこは小さな診療所で、医師はモロコさんに病状の説明もなく、「３回にわけて嚢胞を除去する」とし、モロコさんが「なぜ１回ではないのか」と問うと、「健康保険に入っていないからお金がかけられない」と答えたのです。８月23日に行われた「手術」の結果、ものすごい痛みと出血が彼女を襲いました。しかし処方されたのは抗生物質入りの軟膏（なんこう）が１本だけでした。
　10時から抗議行動。カボンゴさん、息子さんの「モロコを返せ！」「ママを返せ！」というコールには、参加者全員が声と心を合わせました。入管に収容されている人からも中から「オー!!」という歓声があがり、入管の壁を打ち破った交流もかちとりました。
　11時、家族とさいたまユニオン、婦民全国協埼玉支部の３者で「違反審査部門」へ行き、仮放免統括審査官と面会し、モロコさんの即時解放を求める申し入れを行いました。
　カボンゴさんが「家族の同意もなく、手術をするとはどういうことだ」と審査官を追及。審査官はしどろもどろになりながら「適切な処置を行っている」と言い放ったのです。
　私達は「改めてモロコさんの即時解放を強く申し入れる」と言って45分間の申し入れを終了しました。
　モロコさん即時解放を求める署名は１１０筆となりました。今後ともモロコさん解放へ向け、署名などのご協力よろしくお願いします。国境を越えた団結を、分断・差別と闘ってつくりだそう！（ユニオンのブログから抜粋しました）