京大・髙田暁典さん弾圧裁判 証拠映像は傍聴者に非公開
週刊『前進』02頁(3071号02面02)(2019/09/26)
京大・髙田暁典さん弾圧裁判
証拠映像は傍聴者に非公開
9月18日(水)午後2時から京都地裁第1刑事部(入子光臣裁判長)で、髙田暁典さんに対する公務執行妨害容疑・建造物侵入容疑の第8回公判が行われ、傍聴に約40人が集まりました。
この裁判は、京大で学生自治会活動を続けて来た髙田さんに対し、役員会を中心とした京大当局が様々な言い掛かりをつけて刑事訴訟を起こした事件の裁判です。大学の学生自治を破壊する大学改革と一体の訴訟事件です。
今回は証拠映像の判別が主な内容でしたが、その映像が傍聴者に一切公開されませんでした。このようなことが許されて良いのでしょうか。堀和幸弁護士が、「裁判における公正・公開の原則に反している。証拠映像を傍聴席からも見られるよう、公開すべきだ」と抗議し主張しました。
しかし入子裁判長は、必要性が無いとしてこれを瞬時に却下。傍聴席から抗議の声が上がりました。「せめて公開しない理由を説明してほしい。京都地裁で現在進行中の、同様のケースの他裁判では、傍聴人に証拠映像を公開している」
しかし、裁判長はこれには一言も答えず、抗議を発した4人への退廷命令で返答としました。あまりにもひどい。
最後に、次回以降の裁判の期日について、検察官がまたも1カ月以上の準備期間を要請しました。
司法は検察の要求をほぼ批判なく追認し、逮捕・長期勾留。裁判が始まれば証拠映像は公開せずに裁判期日ばかりを後に延ばし、不正を人々に訴えようとすればビラは回収する。公正・公開の司法とは一体何のことなのでしょうか。
次回公判は10月23日(水)午後2時からです。中村一也総務部長の証人尋問が行われ、立ち入り禁止措置を決定した過程の内実が明らかになります。ぜひ参加してください。
(京都大学・A)