須賀同志に最善の医療行え 申入書計654通、横浜刑務所に抗議
週刊『前進』04頁(3070号04面03)(2019/09/23)
須賀同志に最善の医療行え
申入書計654通、横浜刑務所に抗議
(写真 「須賀武敏さんに適切な医療を保障せよ!」。怒りと決意を込め横浜刑務所に署名入り申入書を提出した【9月13日 横浜市】)
迎賓館・横田爆取でっち上げ弾圧と不屈に闘いぬき、横浜刑務所に収監中の須賀武敏同志に対する当局の医療放棄、医療虐待への怒りが爆発した。
9月13日、14人の参加で横浜刑務所への申し入れ行動が行われた。「星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議」共同代表の狩野満男さんをはじめ、東京、神奈川、埼玉の星野救援会が中心となり、婦人民主クラブ全国協議会、「迎賓館・横田裁判の完全無罪をかちとる会」共同代表の藤井高弘さん、そして水戸刑務所在監の十亀弘史同志の連れ合いである十亀トシ子さんらが結集した。
今回持参した署名入り申入書は、370通となり、前回の8月15日に提出した申入書と合わせると、実に654通となった。署名の呼びかけから数週間で、全国から次々と届けられた。
この申入書に込めた一人一人の熱い思いが、須賀同志をめぐる事態を大きく動かした。申し入れ行動に決起した全員でこの大前進を確認し、その上で前回をはるかに上回る申入書を提出することで須賀さんの命を守ろうと意志一致し、刑務所に向かった。
14人での登場に驚いた当局は「かちとる会」の事務局員だけを呼び出し、庶務課長が「そちらが代表して提出するようにしてほしい」と、明らかにうろたえた対応をしてきた。「それはできない。みんな須賀さんの命を心配して、仕事を休んだりしながら取るものも取りあえず集まっている」と言うと、庶務課長は「とりあえず待合室でお待ち下さい」と応じた。
この後、3人の刑務官が現れ、さらには警備担当と名乗る刑務官も加わり「代表3人なら面会申し入れを受けつける。それ以上での申し入れは受け付けない」と威圧的に通告してきた。これをめぐって、30分近くの攻防が展開された。それ以上事態は動かないと判断し、狩野さん、藤井さん、事務局の3人が代表して申入れに臨んだ。
370通の申入書を手渡した上で、狩野さん、藤井さんが交互に申し入れにあたっての思いをしっかりと訴えた。二人とも、星野文昭同志の獄死について触れ、「徳島刑務所が星野さんを殺したこと、受刑者の命を軽んじ、医療を放棄して殺したことを絶対に許さない」「横浜刑務所も医療放棄して須賀さんの命をないがしろにしてきたことを深く憂慮している。ようやく検査を行うことを通告してきたが、これからも厳しく監視していく」と迫り、「須賀さんに最高で最善の医療を行い、命を守れ」と要求した。庶務課長は憮然(ぶぜん)とした表情で聞いていたが、発言を止めることはできなかった。
須賀同志の覚悟は固い。自分一人のことではなく、「受刑者を医療虐待の積み重ねで殺す処遇の抜本的な改善のために、全生涯かけて悔いのない闘いをやり抜こうと覚悟と決意を決めた」と言っている。獄内外一体で闘いぬこう。