髙原委員長のまとめ 京大闘争は全国学生の課題

週刊『前進』04頁(3070号01面03)(2019/09/23)


髙原委員長のまとめ
 京大闘争は全国学生の課題


 今回の大会は、北村さんをはじめ3学生への「無期停学」処分を絶対に許さないことで一致することが核心だったと思います。北村さんを先頭に多くの京大生から処分の不当性について訴えられたし、この処分を打ち破っていく闘いの展望についても一定の方向性が見えたと思います。
 この間、京大で処分・逮捕、特に起訴・長期勾留が相次いでいます。そういうなかで「弾圧慣れ」もあると思うんですが、改めて処分の本質を確認し、3学生への「無期停学」処分を絶対に粉砕する決意を固めないといけません。「職員の業務を妨害した」というだけで処分となれば、今日ここにいる京大生のほとんどが「無期停学」になってしまうと思います。この処分を粉砕しつくすことが、今後の京大学生運動だし、全国学生運動をやっていく上で絶対に避けては通れない課題です。
 大会では「全国学生運動の中でも、とりわけ京大だ」「京大で勝利して展望をつかむんだ」と提起して、全国的一致をかちとったと思います。やはり、京大でいま起こっている問題は、京大だけの問題ではない。10年前の法大闘争が法大だけの問題ではなかったように、いま京大で起こっていることも京大だけの問題ではない。
 京大学生運動は、場所的には京大で闘われるものであっても、本質的には日本全国の大学の行く末を決めるものとしてあるんだということで、これからの1年間は京大闘争に全力を投入して、そこで勝負していこうではありませんか。
 議案では「政治闘争」「学生運動」と分けましたが、これらはすべて一体だということは言うまでもありません。内への階級戦争と外への侵略戦争は一体です。大学でモノ言う学生は処分する、労働組合でストライキをやるようなところは徹底的に弾圧する。そういう国内での階級戦争と、排外主義の扇動や改憲をして戦争していくという国外への侵略戦争——これは完全に一体です。そういう意味で、いま京大で起こっていること、特に連帯労組関西生コン支部への大弾圧、そして改憲=戦争への動きを理解する鍵が「階級対立」という観点だし、理論闘争だと思います。
 議案では性差別問題について取り上げましたが、やはり主体の問題として捉えることが核心です。理論を云々(うんぬん)するより、まず自分自身の問題として捉え、自らの実践で変革していくことが一番重要です。そういう立場で私も全学連の先頭に立ってやっていきますので、不十分な点も含めて批判をいただければと思います。
 最後に、斎藤郁真前委員長の獄中メッセージにもありましたが、こうして全国学生が結集して全学連大会を打ち抜くこと自体、当たり前のことと思ってはいけません。今日、多くの学生が様々な障壁をこえて参加してくれたことを本当にありがたく思っています。
 この秋の過程は、京大の処分粉砕闘争を軸に京大学生運動と改憲阻止に取り組んでいくということで、私もみなさんと団結して頑張っていきます。
このエントリーをはてなブックマークに追加