職場からの通信 広島教職員声明に感動 公立学校 埼玉

週刊『前進』04頁(3068号02面04)(2019/09/16)


職場からの通信
 広島教職員声明に感動
 公立学校 埼玉


改憲・戦争阻止!8・5全国教職員ヒロシマ集会に参加して
〜民主主義の力で改憲・戦争を打倒しよう〜


 広島の仲間、「広島教職員100人声明」の強い気概に感動して今回の集会参加を決めた。今の自民党政権のやり方は、民主主義を否定している。私は、彼らのやり方を子どもたちに説明できない。例えば、護衛艦を空母化、憲法をめぐる解釈を変更するなど、枚挙にいとまがない。
 私たち教員がもっとも大切にしなければならないこと、「民主主義の大切さ」つまり「意見を述べる」ことを子どもたち一人ひとりに説諭しなければならない。
 はたして、実践されているだろうか? 正直できていない。
 管理職からの理不尽極まりない攻撃に対して、抗(あらが)うことができていない。多くの人が気づいていないが、この暴力はさらに戦争に近づいていると思う。74年前の過ちを学習していないのでないかと考える。当時、民主主義が根付いていただろうか? 言わずもがなであろう。
 戦争になれば、反対意見を封殺し、生産性がない人間は排除される。学校現場で行われている身体検査も、もとをたどればナチスドイツが兵士として峻別(しゅんべつ)するための道具として行っていたものだ。子どものいじめが取りざたされているが、教員同士のパワハラや管理職からのパワハラも後を絶たない。私の友人教師も、発達の課題を抱えておりいつも排除されている。いじめを受けている子どもも排除される教員も、資本主義の日本では生産性のない人間と考えられている。
 残念なことに1975年生まれ、40代の私も歴史的経緯に疎いことが多い。ましてや、若い方は建設的な批判をせずに戦後の歴史を見ていると考えられる。労働組合の集まりに参加して、戦後の歴史を考える機会をいつも得ている。
 だから教員は建設的な批判を持って物事に対処しなければならない。なぜ、教科書の歴史の内容を疑うことがなかったのか? 私も猛省しなければならない。
 戦争に突き進もうとする今の体制にとって必要なことは、でっち上げ、改ざん、生産性がない人の排除、お金を持っている資本に対する優遇などに声をあげ、変えることです。それには、一般民衆の立ち上がりが不可欠だ。
 みなさん、街に出て「デモ」しましょう!
(臨時任用教員 K)
〔さいたまユニオンのブログから転載〕

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