日教組大会へ向けて訴える 広島声明支持し、改憲阻止へ

週刊『前進』04頁(3066号02面04)(2019/09/09)


日教組大会へ向けて訴える
 広島声明支持し、改憲阻止へ

(写真 8月5日、広島市で「広島教職員100人声明」が主催して改憲・戦争阻止!全国教職員ヒロシマ集会が開かれた)


 9月14、15日、日教組第108回定期大会が東京で開かれる。今大会の最大の課題は、改憲阻止へ総力を挙げた闘いの方針を確立することだ。「労組なき学校」を狙う「働き方改革」攻撃を職場から打ち破り、安倍打倒へ総決起しよう。

関生弾圧を粉砕し闘う日教組復権へ

 米中貿易戦争の激化と戦争前夜の情勢下で、安倍政権は韓国への排外主義をあおり、10月臨時国会で改憲発議に突っ走ろうとしている。いよいよ決戦だ。
 改憲は戦後教育を根底から破壊すると共に、日教組解体を最大の狙いとする。改憲・戦争は労働組合を一掃することなしには不可能だからだ。改憲阻止は労組をめぐる攻防にかかっている。昨年来の関西地区生コン支部への戦後最大の労組弾圧を全労働者の闘いで打ち破ろう。
 それは、教育労働者には改憲・戦争を阻止する力があることを確信し、〝闘う日教組〟を復権させることと一つだ。日教組は、1951年、朝鮮戦争の渦中で「教え子を再び戦場に送るな」のスローガンを打ち立て、勤評闘争を経て、闘う労組へと飛躍してきた。戦前・戦中の戦争教育への反省から再出発した教育労働運動は、戦後の反戦運動の先陣を切ってきた。今大会で、改憲発議に対してストライキで闘う方針を確立し、日教組が闘いの先頭に立とう!

全国の現場教職員がヒロシマ集会に

 「改憲・戦争阻止!教え子を再び戦場に送らない!広島教職員100人声明」運動が、全国の学校職場に感動と衝撃を呼び起こしている。「声明」運動の呼びかけ人が主催した8・5全国教職員ヒロシマ集会には、全国から教育労働者を中心に300人が結集した。また、韓国・全国教職員労働組合テグ支部の青年教育労働者も参加し画期的な国際連帯集会となった。100人を超える教育労働者が名前を公表しての「声明」運動は、「日の丸・君が代」を強制する文部省による「是正指導」(98年)以来の組合つぶしをついに職場から突き破った。労働者の団結をよみがえらせた「声明」運動は、全労働者に大きな勇気を与えている。
 道徳の教科化を始め戦争教育を強いる学校の管理・統制に、教育労働者は歯ぎしりしている。戦争教育を打ち破る教育実践と結びつけ、職場から改憲阻止の運動をつくり出そう。「声明」運動を全国に広げよう。

「働き方改革」攻撃に職場から反撃を

 「長時間労働の是正」をうたう文科省「学校における働き方改革」は、「新学習指導要領への対応」が目的である。教員の定数増加や業務の削減、給特法の改廃なしの施策は今以上の過重労働を生み出す。「より短い在校時間でその成果を上げた教師に高い評価を」と〝生産性向上〟を競わせる。「働き方改革」は職場を分断する最悪の労働運動解体攻撃だ。
 10月臨時国会上程が狙われる「年単位変形労働時間制」は、8時間労働制を解体する「過労死促進法」だ。絶対に阻もう。
 さらに「業務の適正化」による「サポートスタッフ」導入と民間委託は、非正規雇用を増大させ、公教育もビジネスに変える民営化・総非正規職化の攻撃だ。会計年度任用職員制度も、日教組本部が言うような非正規職の「処遇改善」などではなく、毎年試験を設け解雇自由を狙うものだ。今、各地で大攻防に入っている。職場から団結を打ち固め導入を阻止し、非正規職撤廃へ闘おう。
 社会を変革する力は労働者の団結にこそある。全米の教育ストや香港を始め世界で教育労働者が決起している。現場は闘う方針を求めている。「文科省とのパートナー」「参加・提言・改革」路線は現場の怒りの決起を抑えつけるものだ。今こそ職場から声を上げ、闘う日教組を取り戻し、改憲・戦争を阻止しよう! 安倍打倒の総決起の場として11・3労働者集会に集まろう。
(革共同教育労働者委員会)

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