関生弾圧粉砕、国鉄解雇撤回へ 11・3全国労働者集会に結集を
関生弾圧粉砕、国鉄解雇撤回へ
11・3全国労働者集会に結集を
11月3日に行われる11・3全国労働者総決起集会/改憲阻止!1万人行進に向けて、呼びかけ5団体から「賛同と参加のお願い」が発せられました。全文を紹介します。安倍政権は臨時国会で改憲発議を狙い、一方で関西生コン支部への大攻撃・労組壊滅攻撃と、他方で韓国への排外主義をあおることで、戦争に向けて突進しています。全国の地域・職場で闘いを組織し、11・3に総力で結集しよう。(見出しは編集局)
11・3全国労働者総決起集会/改憲阻止!1万人行進の賛同と参加のお願い
関西生コン支部弾圧粉砕! 国鉄1047名解雇撤回! 改憲発議絶対許すな! 非正規職だけの社会にさせない! 闘う労働組合の全国ネットワークを!
全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部
全国金属機械労働組合港合同
国鉄千葉動力車労働組合
国鉄分割・民営化に反対し、1047名解雇撤回闘争を支援する全国運動
改憲・戦争阻止!大行進
戦後最大の労働組合弾圧
「闘う労働組合の全国ネットワークをつくろう」と呼びかけた本集会は1998年にはじまりました。この年、国鉄分割・民営化に際して不当解雇された国鉄労働者1047名の解雇撤回を求める訴えに対し、「JRに法的責任なし」という判決が下されたのです。「こんなことがまかり通ったら労働者の権利は地に落ちてしまう」という危機感が呼びかけ三労組を結びつけたのです。
それから21年、私たちは今、新たな労組破壊攻撃との攻防の渦中にあります。連帯労組関西地区生コン支部に未曽有の大弾圧が加えられているのです。戦後最大の労働運動弾圧です。それは、昨年7月18日に始まりました。それから1年の間に逮捕者数は延べ70数人、家宅捜索は百数十箇所に及び、長期勾留が強制されています。〝事件〟はあたりまえの労働組合活動です。ストライキや団体交渉、抗議行動など正当な労働組合活動をことごとく「威力業務妨害」「強要」「恐喝」にデッチあげて連帯労組をつぶそうとしているのです。
全国のすべての仲間たちに訴えます。連帯労組関西地区生コン支部が今さらされている弾圧・痛みは、すべての労働者、労働組合に打ち下ろされた攻撃です。この攻撃に立ち向かうことなしに「労働運動の復権」を語るのは空語です。大弾圧を粉砕するために力を結集して下さい。
「労組なき社会」許さない
一方、JRの職場でも、労働者の雇用や権利のあり方について、戦後的な価値観を粉砕する総攻撃が吹き荒れています。昨年2月、JR東日本社長が首相官邸に呼ばれたことをきっかけに、国鉄分割・民営化に協力したような御用組合まで叩(たた)きつぶす攻撃が始まり、わずか1年のうちに東労組から3万6千人余りが脱退し、東日本労連という形で組織されていた子会社の労働組合も一斉に脱退させ、同労連を消滅させました。それに替えて「社友会」の組織化が一斉に始まっています。安倍政権は、「働き方改革」の柱として主張した「就業規則不利益変更を合理化できる社員代表法理」「労組の存在しない社会」のモデルをJRでつくろうとしているのです。それと一体で、鉄道業務を何百もの子会社にバラバラに外注化し、労働者ごと突き落とす攻撃が始まっています。運転士・車掌まで「特別な職名や待遇など過去の遺物だ」と言って来年4月には廃止されようとしています。
私たちは、この二つの攻防の中に、日本のすべての労働者と労働組合の未来がかかっていると考えます。それは、「戦争のできる国」をつくろうとする改憲攻撃、「働き方改革」という美名のもとに進められている戦後最大の雇用・権利破壊攻撃と一体で仕組まれた労働運動解体・再編を狙う現代の産業報国会化攻撃です。
安倍政権は、7月参院選を戦後初めて改憲の是非を問う国政選挙として挙行し、「国民の審判は下った」と称して秋の臨時国会に臨もうとしています。われわれは歴史の大きな分岐点に立っています。
東京―ソウル共同行動へ
私たちには決して負けてはいないという自負と確信があります。
関西地区生コン支部は、ゼネコンやセメントメーカー(巨大独占資本)の収奪構造にくさびを打ち込む画期的な産業政策運動をつくりあげてきました。全国金属機械・港合同は、労働者の団結権にこだわり、企業の壁をこえて地域全体を一つの労働組合のように組織する労働運動の新たな姿をつくりあげました。動労千葉、国鉄闘争全国運動は、国鉄分割・民営化―戦後最大の労働運動解体攻撃に真正面から立ち向かい、国鉄1047名解雇撤回闘争でも、ついに「解雇基準」自体が不当労働行為意思の下に作られたものであったことを最高裁で認定させました。
改憲・戦争阻止!大行進運動は、全国各地で改憲・戦争絶対反対の広汎(こうはん)な怒りの声を組織しつつあります。広島では「教え子を再び戦場に送らない広島教職員100人声明」という画期的な闘いが始まっています。沖縄では辺野古基地建設反対の怒りの声が燃え上がっています。福島の現実を隠蔽(いんぺい)し「復興」を演出し、全原発の再稼働を強行するために、立入り禁止区域を走る常磐線を全線開通させようとする攻撃に、動労水戸の仲間たちが断固として立ち向かおうとしています。
韓国で、フランスで、香港で、そして全世界で、社会の変革をめざす怒りの声が燃え広がっています。
改めて訴えます。私たちは、連帯労組関西地区生コン支部への大弾圧を粉砕するために、そしてJRの職場で吹き荒れる「労働組合のない社会」作りを狙う攻撃を粉砕するために全力で立ち上がります。改憲発議を絶対に許してはならない。非正規職だけの社会にさせてはならない。闘う労働組合を時代の最前線に登場させよう。私たちは、2019年11月労働者総決起集会、改憲阻止!1万人行進を以上の目標を掲げた広汎な怒りの声の結集の場として開催します。また11月集会は、韓国・民主労総ソウル地域本部と共に「東京―ソウル国際共同行動」として開催されます。ぜひとも多くの仲間たちの結集を訴えます。
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11・3全国労働者総決起集会/改憲阻止!1万人行進
2019年11月3日(日)正午から/デモ出発 午後3時15分
東京・日比谷野外音楽堂
事務局 千葉市中央区要町2―8 DC会館