団結ひろば 投稿コーナー

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週刊『前進』04頁(3064号04面03)(2019/09/02)


団結ひろば 投稿コーナー

関生裁判傍聴して怒り新た
 大阪 芝谷 圭

 武建一委員長をはじめ全日建運輸連帯労組関西生コン支部の仲間たちへの権力弾圧が始まって1年超。滋賀、大阪、京都、和歌山へと拡大し、延べ80人を超える逮捕者という、戦前・戦後を通しても例を見ない大弾圧です。さらに現場では、弾圧をかさにきて、広域協組による解雇や脱退強要、不当労働行為をエスカレートさせています。
 一昨年12月のストライキを威力業務妨害とでっち上げた中央大阪生コン事件の公判が8月9日、大阪地裁でありました。
 この間、滋賀や大阪の裁判では、広域協組が経営者や右翼・排外主義者を大量に動員してきます。この日も、傍聴券の抽選に経営側が100人超、組合側が30〜40人くらい。やつらは傍聴券を組合に渡さないためだけに登場して、実際には大法廷は3分の2も埋まらないスカスカぶり。本当に許しがたい状況です。しかし、被告とされた仲間たちは妨害にも負けずに意気軒高と闘い抜いています。
 裁判の争点は出荷妨害です。証人として、広域協組を牛耳る4人組の1人・地神が会長を務める中央大阪生コンの社長が登場しました。完全に検察と一体となった主張で、反対尋問に「会長がやっていたから知らない」「工場長に任せている」と、ろくに答えることができません。こんな茶番でかけがえのない仲間たちが逮捕・起訴され、被告とされていると思うと、改めて怒りがわいてきます。
 9月25日の午前10時から午後4時には、ストライキをめぐる武委員長他2人の裁判があります。この日は韓国・民主労総全北地域本部の仲間の来阪にあわせて裁判所前の公園で実行委員会主催の座り込み集会が予定されています。全力で結集し、共に闘い抜きます。

青年40人が広島戦跡めぐり
 東京 霧山明彦

 8・6ヒロシマ闘争の過程で広島戦跡フィールドワークを行いました(写真)。主催はオキナワとヒロシマを結ぶ全国青年労働者交流集会実行委員会で、パンフレットも準備しました。青年の取り組みとしては久しぶりで、40人くらいが集まってくれました。私は初めてでしたが、案内する側になりました。
 見て回ったのは平和公園内の、原爆の子の像、慈仙寺跡の墓石、韓国人原爆犠牲者慰霊碑、原爆供養塔と、川の向こうにある本川小学校の平和資料館です。
 本川小学校は、児童400人のうち原爆投下の後に生き残ったのは、地下の靴置き場にいた1人だけという学校です。校庭が遺体の焼き場になりました。今も小学校として使われていて、当時の建物の一部が資料館になっています。
 1945年8月6日の原爆投下までこの辺りは繁華街で、多くの人たちが生活していましたが、一瞬ですべてが廃虚になりました。 5月には沖縄に行きましたが、沖縄戦はこの原爆投下の数カ月前です。長崎への原爆投下も含めて、天皇制維持のために日本の支配階級が戦争を長引かせて起きたことです。その責任を戦後になっても誰も取っていません。安倍が改憲と戦争に突っ込んでいます。今度こそ、戦争は絶対にさせてはいけないと決意を新たにしました。

夏祭りで地域丸ごとの団結
 八尾北医療センター労働組合 澤田祐一

 8月17日、台風一過の晴天のもとで八尾北夏祭りが開催され、250世帯・約400人が集まりました。
 団結太鼓に始まり、八尾北労組を中心とした青年コーナーや、かき氷、八尾北命と健康を守る会のバザー、地域の作業所の仲間たちによる焼きそば、地域の中国人労働者(八尾北日本語教室)の手作り水ギョーザも好評です。八尾北労組や教労の仲間が作ったたこ焼きも飛ぶように売れました。全国水平同盟西郡支部の射的やスーパーボールすくいに子どもたちの笑顔。星野絵画展八尾実のDVD上映、水平同盟の狭山闘争の展示にも関心が集まり、健康教室も好評でした。
 改憲・戦争阻止!大行進八尾とNAZEN八尾が中心となってのメイン企画は、1945年の大阪・堺大空襲の実話をもとに作られた映画「おかあちゃんごめんね」の上映です。
 映画のモデルとなった浜野絹子さんに来ていただき、討論では多くの方が自らの戦争体験などを語りました。浜野さんは、公民館で改憲・戦争に反対する内容の展示をしたところ茨木市から撤去を命じられたことを話し「実際に戦争が始まったらなかなか反対できない。今こそ立ち上がらなくては」と訴えました。
 上映会には、国家権力による不当な弾圧と闘う関西生コン支部の青年をはじめ、港合同、高槻医療福祉労働組合、奈良の闘う労働者などが参加し、夕刻の盆踊り大会には多くの地域住民が参加(写真)。八尾北労組を闘いの拠点に「集まる場所がここにある」と、地域丸ごとの結集を展望する夏祭りとなりました。

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