8・12集会 民主労総ソウル本部の訴え 日韓民衆は団結しよう 安倍退陣、軍国主義阻止を

週刊『前進』04頁(3060号03面01)(2019/08/19)


8・12集会 民主労総ソウル本部の訴え
 日韓民衆は団結しよう
 安倍退陣、軍国主義阻止を

(写真 韓日労働者の連帯を熱烈に訴える民主労総ソウル本部のヨンスノク首席副本部長。右はキムスニ組織局長【8月12日 東京】)

 「8・12労働者市民のつどい」(記事1面)での、民主労総ソウル地域本部のヨンスノク首席副本部長のアピールを紹介します。日韓労働者の連帯、安倍政権打倒を訴えた熱烈なアピールに応え、排外主義を打ち破り闘おう。(編集局)

二つの侵略戦争を経験した韓国

 今日私たちは、いつにも増して激変する時代を迎えています。
 大韓民国は、100年前の1919年(3・1蜂起に対する日本軍の弾圧)、そして1950年の二つの侵略戦争を経験しました。これ以上全世界どこでも起こしてはならない戦争を止め、平和の時代に向かって行こうと努力しています。
 そのために日本、韓国民衆は、この複雑で激動的な情勢により一層主導的に介入しなければなりません。
 朝鮮半島と日本に、非核、平和のためにより大きな連帯と闘争を発展させていかなければなりません。
 同志たち、私たちはすでに戦争、侵略、その代償が何であるかをよく知っています。大韓民国国民たちにとっては、植民地支配の傷と苦痛が、その代を引き継いでいます。私の父方の祖父も徴用工として強制動員され、炭鉱でつらい時間を経験した事実を知るようになって3年経ちました。つい最近ようやくその惨状についての話を父がしてくれました。心がとても痛み、悲しく思いました。このような痛みは、私個人だけの問題ではありません。現在の韓国国民の大多数の先祖がこのような苦痛を経験し、家族たちにさえ話せなかった恨(ハン)が宿る悲しみの歴史なのです。そのため「日本軍慰安婦」と「強制徴用」問題は、決して過去のことではなく、必ず解決しなければならない今日の課題なのです。

戦争外交を行う安倍政権糾弾!

 私たちは、日本の民衆もまた侵略と戦争の最も大きな被害者であることをよく知っています。1945年8月6日と9日に広島と長崎に投下された原爆で、日本の民衆は最悪の惨禍を経験しました。その当時住んでいた朝鮮人たちにも大きな苦痛を残しました。私はソウルで原爆被害者たちのその当時の残酷な惨状を展示する博物館に行き、その痛みを感じました。
 私たちは誰よりも非核平和のスローガンでお互いに連帯し闘っていく歴史的責務を持っています。くじけることなく闘いましょう!
 安倍晋三とその政権は、人権と戦争の問題で野蛮な姿を示しています。戦争を伴う外交を行う安倍を強く糾弾しましょう。
 軍国主義、覇権主義、帝国主義、日本国内の極右勢力に対して、日本、韓国民衆が頑強であり、断固とした形相で団結し結束すれば、必ず勝利します!
 韓国民衆を犠牲の対象にしている安倍政権のふるまいは、結局ブーメランになり、彼らに戻ってくるでしょう。韓国民衆を力で抑えつけ成長しようとする安倍政権! その影響力を誇示しようとするあくどい腹黒さ、韓国政権交代を狙う卑劣な陰謀ということが明らかになったこと、その野望は全世界が知っています。このように継続して内政干渉すれば韓国国民のこっぴどい制裁にあうでしょう。

韓日民衆の目標は「非核平和」だ

 朝鮮半島は昨年奇跡のような大異変が起こりました。今年6月30日、米朝首脳が朝鮮戦争の象徴である板門店で歴史的な会談をもったが、今も軍事的対決が続く厳しい状況です。6・12米朝シンガポール合意精神が毀損(きそん)されたまま、アメリカは対北制裁を一層強化し、韓米合同軍事訓練も強行されています。韓国内サード(高高度迎撃ミサイルシステム)追加工事も強行されています。アメリカは、「同盟」という名を押し立て、軍事的圧迫を強要しています。
 朝鮮半島だけでなく、周辺すべての核の脅威と核兵器の除去を含め、日本、韓国民衆が叫ぶ「非核平和」の目標は同じです。
 さらに最近広がっている最悪の韓日関係を、正しい韓日関係に発展させるように、私たちは共に努力しなければなりません。
 反日、反韓感情ではなく、この状況の本質をしっかり見ましょう。「過去の清算と平和の問題」です。日本、韓国、二つの国の民衆は、今まで侵略戦争と植民地支配の歴史、核兵器投下と戦争の惨禍の真実を知らせ、正義を明らかにするために努力してきたのではないですか?
 東アジア情勢にすっくと立つ日本、韓国の労働者民衆が平和のために安倍退陣を前面に掲げ闘わなければなりません。安倍政権は6年間、これまでの60年間の歴史的関係の信頼を失う行動をしています。軍国主義復活を阻止しましょう! 帝国主義日本極右、安倍政権を糾弾しましょう!
 民主労総ソウル本部は、連帯、団結して最後まで共に進むでしょう。万国の労働者は一つです。私たちの手で平和の時代を切り開いていきましょう!
(見出しは編集局)
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