11・3集会へ第1回実行委 関生弾圧粉砕が第一の課題

週刊『前進』04頁(3060号02面03)(2019/08/19)


11・3集会へ第1回実行委
 関生弾圧粉砕が第一の課題


 11・3全国労働者総決起集会に向けた第1回実行委員会が8月3日、東京都内で開かれた。11月集会への取り組みは、例年より約1カ月早く始まった。
 動労千葉や全国金属機械労組港合同とともに11月集会を担ってきた全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部に対する大弾圧が続いている。それは、改憲・戦争のために労働組合を絶滅する攻撃だ。実行委員会では、国鉄闘争全国運動の呼びかけ人を中心に発せられた関生弾圧粉砕・資金カンパのアピールが公表され、この弾圧を粉砕することが11月集会の第一の課題だと確認された。
 国鉄闘争全国運動呼びかけ人の山本弘行さんが開会のあいさつを行い、安倍政権が韓国への禁輸をさらに強化し、排外主義をあおっていることの重大さを指摘した。そして、韓国・民主労総が、安倍を強く弾劾するとともに、日本の労働者階級に熱く連帯を呼びかけていることを報告し、日韓労働者の国際連帯闘争でもある11月集会の決定的な位置について訴えた。
 動労千葉の田中康宏委員長が基調を提案し、安倍が参院選後直ちに「改憲論議を進める」と表明したことの重大さを強調した。また韓国への経済制裁に全マスコミが同調し、国家主義と排外主義が激しくあおられている事態と、米トランプ政権が対イラン戦争のための有志連合を呼びかけ、安倍も必死に参戦を追求していることに触れ、「われわれは歴史の分岐点にある」と述べた。(写真
 さらに、この情勢下で進められる「働き方改革」の本質は、労働者の総非正規職化にあると述べ、「社員代表」との合意があれば労働条件を切り下げる就業規則改悪をいくらでもできるようにすることが、その攻撃の核心だと指摘した。
 田中委員長はまた、関生支部弾圧を「戦後最大の労働組合弾圧」と弾劾した。これは、「労働組合のない社会」を狙ってJRが進める社友会の組織化と並び、労働者支配の新たなモデルをつくる攻撃だ。田中委員長は、「このことを時代認識の基底に据え、階級的労働運動の再生に全てをかけよう」と声を強めた。
 そして、①関生弾圧粉砕とJRの労組破壊粉砕を軸に、そのもとに広範な人々の結集を実現する、②改憲絶対阻止と「非正規だけの社会をつくらせない」という課題をひとつのものとして訴えぬく、③改憲・戦争阻止!大行進運動の発展をかけて、広島教職員100人声明を支える全国的な運動をつくり出す、④反原発・被曝労働拒否闘争の発展をかけて常磐線全線開通阻止9・22水戸集会を全力で組織する、⑤日韓労働者の国際連帯が決定的な意味を持つ、など11月に向けての方針を打ち出した。
 また、「組織化は常に困難を伴うが、現場の苦闘の中に壁を突破する回答がある。原則的であることと大衆的であることを、ともにあいまいにせず闘おう」と強調した。
 討論では、安倍への怒りから行動し始めた人々との新たな結びつきが各職場・各地区で始まっていることが報告され、これを11月結集にどう結びつけるかをめぐり議論が交わされた。
 11月労働者集会組織化へ、スタートは切られた。

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