教職員、全国から集う 広島100人声明と固く団結し

週刊『前進』02頁(3059号01面03)(2019/08/15)


教職員、全国から集う
 広島100人声明と固く団結し

(写真 教育労働者を先頭に改憲絶対阻止を誓い団結ガンバロー【8月5日 広島市】)

 「改憲・戦争阻止!教え子を再び戦場に送らない!広島教職員100人声明」が主催する「改憲・戦争阻止!全国教職員ヒロシマ集会」が8月5日、広島市のアステールプラザ中ホールを満杯にして開かれた。
 「私たちは絶対に教え子を再び戦場に送らない。全国の教育労働者の皆さん、本集会で団結を固め8・6ヒロシマから共に改憲阻止の声を上げましょう」
 100人声明よびかけ人の平野綾子さんが基調報告で高らかに宣言した。
 「安倍が『覚悟を決めて新憲法施行』という時に、私たちはまさに『覚悟を決めて』姿を現した」(基調)という100人声明。集会には、この決起と思いに心を揺さぶられた全国の教育労働者が一堂に会し、今こそ改憲絶対反対の旗を高々と掲げようと決意と団結を固めたのだ。
 冒頭には、100人声明よびかけ人が壇上に並び、「100人声明の公表可の賛同者は広島で113人、全国で60人です」と報告。参加者は万感の思いを込めて拍手を送った。
 これを受けて全国の8・5集会賛同人から、ノンフィクション作家の野本三吉さん、「日の君」全国ネットの元教員・永井栄俊さんが連帯のあいさつ。野本さんは「関生弾圧で物も言えない社会になろうとしている。100人声明は一人一人に勇気を与えた」と胸を熱くさせながら語った。東京で累計483人の「君が代」不起立処分にも負けずに闘う永井さんは「教育現場への攻撃は世の中の右傾化を先取りしている。教育現場の闘いは重要だ」とともに闘う決意を述べた。
 韓国からは、全教組テグ支部の青年教員・キムソクヒョンさんが「日韓両国の葛藤が高まっている。韓国と日本の労働者が団結することが解決策。動労千葉の声明に胸が熱くなった。沈黙を破り、学校を変え社会を変えよう」と訴えた。
 広島からは、100人声明よびかけ人の2人が「声明にたくさんの方が賛同して下さり、本当にうれしかった」、「格差が教室にもち込まれている。子どものSOSを受け止めるために正規職の増員を」とそれぞれ発言。
 全国の教育現場からは、千葉の元高校教員が沖縄修学旅行に向けた平和学習プリントの校長による回収や県教委による検閲・発禁に憤り、「権力の教育内容への介入を許さず平和実践を全国に広げよう」と100人声明運動に期待を寄せた。声明賛同者が香川で101人に達したという日教組香川三観地区教組の片山元久委員長、学力テストによる教員評価と闘う大阪の教員・沼田祐子さん、非正規職解雇・パワハラと闘い団結を固めてきた日教組奈良市の増田順計書記長は組合員と共に登壇。どの報告も、労組の団結に戦争を阻む力があることを示した。
 最後に、100人声明よびかけ人の倉澤憲司さんが、教育労働者が改憲阻止の先頭に立つ決意を込めて集会をまとめた。
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