「田中区長、出てこい!」 杉並公聴会 住民無視の再開発に怒り

週刊『前進』04頁(3056号03面02)(2019/07/29)


「田中区長、出てこい!」
 杉並公聴会 住民無視の再開発に怒り

(写真 河北総合病院跡地への移転が計画されている杉並第一小学校の前に立つ洞口朋子杉並区議会議員【7月17日】)

 7月17日、杉並第一小学校の体育館で、JR阿佐ケ谷駅北東地区の再開発計画に関する杉並区主催の公聴会が行われ、200人近くの区民が集まりました。住民無視の再開発計画を進める田中区政に対し、多くの区民の激しい怒りの声が巻き起こりました!
 これに先立ち、区は公聴会で意見を述べる公述人をホームページで募集しました。28人の応募があり、そのうち10人が公述人に「選定」されました。当日は元都議会議員の長谷川英憲さんをはじめ6人の公述人が反対意見を述べました。
 「街をつくっているのは人の生活。子どもを大切にする当たり前の街に私は住みたい」「田中区長、欅(けやき)興産、河北総合病院の三者が勝手に決める計画は認められない」など、それぞれの反対意見に大きな拍手が巻き起こり、何人もの区民が「田中区長、出てこい!」と弾劾しました。
 これに対し、賛成意見を述べた4人の主張は、区の見解を丸写ししただけの本当に惨めな内容でした。しかもその4人全員が再開発計画に関わる推進派のメンバーだということがわかりました。後日、区民が区に問い合わせたところ、そもそも公述人に応募した28人のうち、再開発賛成の立場で応募したのはこの4人だけだったことが判明。反対の立場の人は24人中6人、つまり4人に1人の割合でしか選ばれていないのに、賛成派は全員選ばれているのです。あまりにも露骨で意図的な選定が行われたとしか思えません。
 「公述人の不正選定は許せない。もう一度公聴会を開け!」という声が多くの区民から上がっています。他にも「民間と行政が結託したひどい計画」「アリバイづくりの公聴会は許せない」など、多くの意見が寄せられています。
 杉並区では、西荻窪でも住民無視の駅前再開発や道路拡張計画が狙われています。私も労働者・住民のみなさんと団結して、再開発絶対反対で共に闘う決意です!
 8月2日には朝から杉並区役所前で宣伝活動を行います。今後もご注目ください!
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